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地域健康お散歩マップ

いい天気が続き過ぎるのも少々心配になってきたが、折角の爽やかな日曜日の朝、日課(というか、日曜課)になりつつあるお散歩に出かけた。

先日、動物園のお散歩のことを記したが、地域健康お散歩マップというのが配られてきた。私の週末の家の近くには3コースが設定されていて、その中の健脚コースという3.5kmのコースは、我が家から程近い所を通過し、いつも通る散歩道と半分くらい同じだった。

もう10年住んでいるものの、周辺を歩くのも週末が主なので知っていそうで知らない道も少なくない。動物園の隣には植物園が広がり、その横にはうっそうとした森林公園もあり散歩やジョギングコースともなっている。時折利用するコースを少し遠回りすると周遊が出来るらしく、オレンジラインで示された推薦コースを今回は選んでみることにした。これまで淋しそうな脇道があることは知っていたが・・・・

 

ふむフム・・野鳥の姿も多く、都会のオアシス、我が家の近くに埋もれていた訳ではなかろうが大変いいコースだ、・・・まで800mというちゃんとした案内標識まである。感心して歩き出したものの、雑種犬を連れたオジサン以外にすれ違う人がいない。何となく不思議に感じだしだ頃、目の前に突然先の見えない階段が現れた。植物園は動物園より高いところにあり日頃から敬遠していたのを思い出した。オレンジコースには階段は記されてはおらず、植物園を回るようになっていたがドンドン登らされ、とうとう最高地点まで来てしまった。なるほど、誰も通らないはずだと思ったところで、杖をついた70過ぎの男性とすれ違う。こっちは下りにかかっていたが、あのまま急な下り階段に向かうことを男性は知ってるんだろうか?と要らぬ心配をしてみたが、ここまで登ってきたので転げることも無かろうからホットコウっとあいなった。

南に開けた高台の縁をかすめる周回コース、確かに登ってしまえば気持ちいい。マンションがポツポツあって、かつて見に来たこともある地域だったが、蚊が多そうだし、歩いての行動が制限されるので買わなくて良かった。散歩するのにはいい場所だけど・・・

植物園も動物園も若い家族連れの車が駐車場を探して渋滞している。というより、全く空いてなくて道路を塞いでいる。市に雇われてるのか職員なのか、係員は沢山いたが説明や誘導がお粗末君であった。なんとなく、お頭が弱そうな感じで、税金が無駄に使われている印象をもちながら森林のなかに足を踏み入れた。

秋晴れの爽やかな日曜の朝なのに、すぐ隣の動物園の駐車場は大渋滞なのに、ここは落ち葉踏みしめ木漏れ日の中を進む別世界。ときおり、アベックが歩いているが淋しさが今日は妙に感じられた。やはり、いくらいいコースでも人よりカラスが多いと少し不安になり、ますます寄り付かなくなるんじゃなかろうか? 

いつもの道を離れて、健脚オレンジコースへ進んでみた。少し標識がわかりにくいが、少し下ったところに小さな金毘羅さんがあったその場所を息を切らして歩いている私の目に思いもかけぬ物が飛び込んできた。なんと、在宅酸素用の携帯型酸素ボンベを引いた高齢オバサンと娘?の中年オバサン。「ここ辺りはちょっと登ってましたね・・・」って会話が聞こえた。まさか・・・とは思ったがア車も見当たらず、私とは逆コースで結構な坂道を登ってきたらしい。座り込んでいたが、苦しんではいなかった。一応、こんにちは・・と挨拶して呼吸状態を探ってみたが死にそうではなかったので、私は静かにその場を離れたが、よくもまあ登れたものだ。そういえば、私の患者さんにも一人、ボンベを引いてミカン山で作業する呼吸不全のオバサンがいるのを思い出した。彼女も10年になるが、ああやって休み休み精一杯前向きに生きているのであろう。最近、在宅酸素の費用負担が非常に高くなり家計を圧迫しているであろうが、生活の質QOLを高めるのには充分に役立っているのを実感した。

 

その道はどこに続くのかわからないまま少し降りてきた所で、今度は道を尋ねるオバサンに出くわした。結婚式場を探していたが、そんな高い淋しい所にあるわけもない。幸い地図を持っていたので見せてもらったらいつも通る道の良く知る結婚式場だった。地図をみてやっと現在位置が判ったので、そのお礼にいっしょに坂を降りてあげていったら、娘が通う学校の横に出た。

ちょっとした冒険だったが、大都会の真ん中の絶好の散歩コース。10年も知らなかったとは実にもったいなかった。もうすこし、多くの人が歩いていると楽しいんだが、ちょっと淋しいかな。

それと、案内マップには階段や坂道もかいとかないと、年寄りが迷い込んで心筋梗塞起こしちゃうぞ・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。