Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

京都のお気に入りホテル

秀吉が小説信長の棺で信長暗殺の黒幕として描かれたことは、原作を知らない私には少し驚きというか、こじ付け気味で不思議な気もした。そこまで謀略をめぐらした計画が完璧に達成されるのか?そこまで秀吉は凄い策略家なのか?

という前置きはさておき、京都に出来た新しいホテルの事を少々・・ Hyatt Regency 京都 である。新しいと書いたが、正確に言うと昨年まで京都パークホテルだったのだが、Hyattが買取り改装後、今年3月に新装オープンさせたものだ。パークハイアットというのも東京にあるが、パークホテルは別会社で30年以上も前からこの地に存在していた。

まだ、私が大学生の頃に何度か京都パークホテルで過ごしたことがある。理由は・・・秘密にしとく。私は京都の予備校で一年を過ごしたが、その寮がパークホテルの近所にあったため、この一帯は散歩コースでもあった。学生には贅沢なホテルであったが、静かな環境の中でシックな雰囲気の隠れ家風宿で、京都における私のお気に入りあった。

そのHyattに先日妻が宿泊した。妻には昔の秘密は話していないし、今後も多分語る事は無かろう。夏に続いて2度目の宿泊で、彼女の友人は既に3度も利用している。二人とも都ホテルをこれまで主に利用していたが、彼女達はHyattを結構気に入ったようだ。こじんまりしていて、喧騒がホテルに入り込まないのが良いのだろう。また、ホテル周辺の雰囲気が最高である。

都ホテルには賀茂川御池通り、都ホテルには東山の山並みがあるし、大型老舗ホテルには善い所も少なくない。しかし、ホテル周辺を歩いて最も京都らしさを実感させてくれるのはHyattではなかろうか?俵屋も素敵だが、周辺が余りにも・・・

本能寺会館という修学旅行で利用したホテルが河原町御池にあるが、隣接する本能寺は信長自害の本能寺とは異なるものだし、本物の本能寺は某鉄筋ビルに覆い尽くされて影も形も無い。案外まわりに古の雰囲気を色濃く残して建てられたホテルは少ないものだ。全国に数あるプリンス系のホテルはお屋敷など由緒ある敷地を利用して建てられているが、周囲との調和という点では必ずしも魅力を生かしてはいない。

Hyattはその点、何処にあるのか元々気付きにくい低層のホテルで、街中にありながら木立の中にひっそりと佇んでいる。

北は、国家安康の鐘や消失した東大寺をも凌ぐ大仏殿で有名な方広寺、秀吉を祀る豊国神社、朝鮮征伐の耳塚、赤レンガの京都国立博物館などがある。東は、智積院から京都女子大・女坂を上り、阿弥陀峰の頂付近には秀吉の墓である豊国廟がひっそりと京を見下ろしている。南は、秀吉側室淀君の建立した血天井・養源院や後白河法皇由来の法住寺、西には、清盛が後白河のために建立した三十三間堂

後白河法皇御所としての法住寺の広大な敷地が、300年後に秀吉の方広寺としてソックリ受け継がれ、一部は博物館などに姿を替えながら、その真ん中に奇跡的に佇むかのごとき洒落たホテルである。

このホテルに泊まると、清盛・後白河・秀吉などの足音が聞こえてきそうなロケーションである。

25年の時を超え、再び私のお気に入りのホテルに蘇ったHyatt Regency 京都

 

読んでくれてどうもありがとう。