Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

Chicago

Dreamgirls の最後に、アカデミー作品賞受賞作の「シカゴ」より「ドリームガール」が上等・・と書いたら早速賛同のコメントを頂きました。ありがとうございます。きっと、その方は留学先で映画を御覧になったんですね。私達も留学時には英語の勉強のつもりで映画やミュージカルなど沢山観に行きましたが、なかなか細部まで理解できるほどのヒアリング能力がなく、妻とは映画の内容に関する誤解などで何度も口論になったこと等を思い出しました。映画を観て夫婦喧嘩するのも変な話ですが・・・

さて、「シカゴ」のコメントを見て我が家の「Chicago」を思い描きました。正確には、「Chicago Key Club」という名称のLeRoy Neiman のリトグラフを想い出しました。絵は毎日壁に架かってますので、想い出したというより、「購入した頃を想い出した」というほうが正確ですね。

 

ニーマンのリトグラフは大好きです。でも、日本(の田舎)ではあんまり見かけませんね。時々画廊で観ますが、アメリカの価格の倍してます。私は留学中に3枚、NYの画廊で購入しましたが、今でも最高に好きなリトグラフ作家です。ちなみに、日本人では、荻須さんのパリ風景の版画が大好きです。

留学して最初の年のAHAがアナハイムで開かれ、ロスのビバリーヒルズの画廊に立ち寄りました。プリティーウーマンのホテル前でしたが、ニーマンのリトグラフを初めて眼にしました。貧乏留学生でしたから、買う気持ちは全くありませんでしたが、何故か後ろ髪を惹かれるようにフィラへ帰りました。

その後も心の片隅にニーマンが留まり、翌年にNYへ行った時にフラッとワールドトレードセンター近くの画廊に立ち寄ったら、そこは偶然にも 正に『Neiman World』 でした。画廊の展示作品の約30%がニーマンの作品で、益々ニーマンの世界に魅了されてしまったのです。NYで一番・・とお店の人は言ってましたが、そうかもしれません。

しかし、それから苦悩の日々が続きました。何しろお金がないのです。

留学先から貰う給与では、1LDKのアパート代と、自炊食費とガソリン代で手一杯です。その他は全て日本からの仕送りと貯金の食いつぶしです。バブル崩壊直後の日本からの仕送り・・限界があります。かといって、アルバイトするわけにも行きません。結局、親には生活費や勉強代がかかりすぎるから・・と嘘までついて、旅行代や贅沢代を捻出していました。多分、両親も知っていたと思いますが、貧乏時代にNYで購入したニーマンの3枚の作品は、一年に一枚、留学時代の最も贅沢な買い物でした。

60年代~80年代のアメリカの雰囲気がたまりませんね。今でも、お金が貯まればニーマンを買い増ししたいのですが、残念ながら画集を眺めるだけで満足するしかないようです。

留学も終わりに近づいたとき、そのNYの画廊から連絡があって、ニーマンのサイン会に呼ばれました。ユニークなお髭のニーマンさんは、私の「大のお気に入り」です。リンク先にあげておきました。

あの画廊、911を超えて現在もあるのでしょうか?

 

読んでくれてどうもありがとう。