Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

職員を守る

福島も奈良も兵庫も、どこも悲惨な医療訴訟の起こっている病院の特徴は共通しているようだ。一言で言うと、「院長や病院経営者や自治体首長が職員の医師を守らず個人的な責任としてしまう」点であろうと感じる。

どうしてでしょうかね? どうして必死に働く現場の医師を守ろうとしないんでしょうかね? 自治体病院なんて簡単に医療訴訟で患者に安易に示談・賠償して「現場医師個人に責任あり・・」を不思議にも自己申告しているし、訴えられた多くの病院が自分で自分の首を今後しめるのでしょうか? 自分を犠牲にしてまで院長職を賭して勤務医を守る気はサラサラなさそうです。

 

昨日は人気急落中のラストミニスターの背広を着たひねくれオランウータンが何やら会議で【守る】と称して例の医療事故懲罰準備申告義務化制度を国民運動化すると宣言していた。

一体【守る】とは何を守るつもりなのか? まさか自分達の政治的立場ではあるまいか? あの内容で医療事故申告義務化を実施すれば【守るべき医療を破壊する】のは当然であるのに、【患者の訴訟権利を守り、国家を滅ぼす】という愚策で誤魔化そうとする。その対価が医師を馬鹿にしたような0.38%と言うような屁のツッパリにもならないような形式的診療報酬アップ? 今まで10,000円だったのが何と10,038円にもなるということでしょう? 素晴らしいですね、時給が10円位も上がりそうですよ。

 

m3に取り上げられておりました【全国医師連盟】の皆さん、1月13日まで待たずに早いとこ提言・声明をお願いします。何となくチャンスのタイミングでは更なるスピード感が欲しいと思います。

連盟に是非期待したいことは、【医療訴訟】の問題を一番の重点課題にして欲しい。僕が思うに、「医療崩壊」の60%の原因は「医療訴訟」です、絶対。「医師不足」は10%、「患者のマナー低下」が10%、「新臨床研修制度」が10%、その他で10%でしょう。確かに表面的には医師不足対策最優先でしょうが、最悪の問題は「医療訴訟」の問題です。コレさえなければ馬車馬の様に患者のために寝食を忘れて診療し続けて構わない。僕はそう思いますので、早く急いで「守る」の勘違いに対しての広報活動を開始してください。

医師不足」だけで圧しますと乱造・地位低下・給与減額へ向いそうです。

 

そこでタイトルにもありますように【守る】ですが、開業医の主な役割の一つに「職員を患者から守る」、「職場環境を守る」、「地域雇用を守る」、「職員を健康被害から守る」などがあります。いずれも勤務医時代には気にも留めませんでしたが、今では毎日の様に気を使っています。その中でも最もシバシバ遭遇して難しい問題は、「職員を患者の不当なクレームから守る」でしょう。

しばしば看護師も事務職も僕ら院長の見えないところで病的に煩い程の患者からのクレームに襲われ体調を壊して精神にも変調を来たします。看護師の職場からの逃散ですが医師よりハードルは高くありません。

 

僕ら開業医にとっては「職員は宝」です。

納得できるクレームには素直に反省し、理不尽なクレームには徹底的にスタッフを守ることが極めて大切であろうと思う。

 

読んでくれてどうもありがとう。