Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

若い女性となら・・

忙しい診療ですが、患者さんとのコミュニケーションは大切にしています。

年の瀬も押し迫り、 5年以上診ている男性患者さんが、『先生、今年は年取ったと思いますよ』と言われるので、カルテの年齢を確認して、「まだ70歳くらいにしか見えませんよ。とても80歳とは信じられません。でも、80歳になると平均寿命ですし色々つらくなるでしょうね・・」と答えた。患者さんは実際に若く見えるが、自分でも自覚しているらしく嬉しそうにこう話し出した・・・

 

『これでも去年までは月に2回は出来ましたよ、若い女性ならば・・』

「えっ? ほ、本当ですか? あ、アレをですか? な、何も使わないで、ですか?」

『ええ、月に二回なら。でも今年はチョット・・』

診察室は患者と僕だけだが、隣のスペースに看護師が2名と受付嬢も2名居たので全部会話は筒抜け状態で、彼女達が会話の内容にヒキツッテ驚いている様子が手に取るように分かる。ちなみに、20代、30代、40代・・・でした。

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「で、でしたら 手助けする薬も出せますが・・ 自費ですからカルテも変えますが、どうされますか?」

『カルテに書かれてもねぇ。副作用はどうですか?』

「貴方には併用禁止薬剤は処方してません。でも、顔がほてりますし、少し血圧が下がる人も居ます。本当は75歳以上は出しにくいのですが、日頃お元気ならば良いでしょう」

『そうですか。人生の最後にもう少し頑張ってみたいですが、何とか自力でやってみます』

 

こう患者さんはニコニコしながら仰った。

実に素晴らしい。戦争を戦い、子供たちを育て上げ、会社経営の仕事も現役、今も多額の納税をして、男の人生を謳歌して、キチンと健康管理をして・・・感心するし、尊敬もする。是非、僕も見習いたいものだ。

 

患者さんが帰って、会話を全部聞いていた看護師達が、『お元気ですよね、あの歳で月に二回・・。先生、完璧に負けてるじゃないですか。でも若い女性って、何歳までを言うんでしょう?』と聞いてくる。

「そりゃ、精々30代まででしょう。貴方達は年齢オーバー、対象外ですよ~」と日頃の鬱憤を晴らしてあげた。

『何言ってんですか? 私らだって80歳が相手だと感じませんし出来ません。でも何処で探すんでしょう、そんな若い子を?』

「ま、50歳までは80歳から見れば若い女性でしょう。どうぞ自信を持ってお暮らし下さい。でも、素人かなぁ? そんな訳ないよなぁ。僕も身体を鍛えてお金をタメトカニャ・・」

 

その日一日、僕はニコニコ張り切って仕事をこなしていたらしい・・・と職員達が言っていた。大きなお世話だ・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。