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ドクターヘリの噂

高名な片岡検事の偉業によって、とうとう福島県の6つの県立病院では産科が無くなってしまったというニュースには「医療破壊」を憂う国民の一人として感慨深く接しました。

 

しかし、福岡県の様に、既に県内に一箇所も県立病院すら無い自治体もあるのですから、福島県は努力しているのでありましょう。そして、その福島県では国会議員が大好きな「ドクターヘリ」が僻地救急の救世主として満を持して最近一例目を県立医大に搬送したそうです。

結果は残念ながら救命出来なかったようですが、夕刻5時までなら搬送可能のようですから、県民の皆様は17時以降は朝まで病気にならないように気をつけてください。

 

「ドクターヘリ」に関しては、海堂 尊さんの【ジェネラルルージュの凱旋】という小説が面白かったですね。以前、ブログに書きましたので宜しければ読んでみてください。

 

さて、昨日でしたか、患者さんと楽しく「ドクターヘリ」のお話をしました。その高齢の患者さんは、ワザワザ数軒の医院を通り越して当院に定期通院されていますが、自宅の近所では数件の医院があって、その内の一軒が呼んだ「ドクターヘリ」が医院の前の中学校の校庭に時々着陸するそうです。

そうしたら、その地域で「面白い噂」が立ちました・・・

 

【その町では、その医院だけしかヘリが飛んでこない(利用出来ない)】という住民の噂です。確かに、他の医院から呼ぶと、まず救急車でその中学校のグラウンドへ患者を一旦搬送した後に「ドクターヘリ」に移し変えるので、隣接する医院の「専用へリ」に見えてしまうらしいのです。

『先生の病院は、ドクターヘリを持っていますか?』と、真面目な顔で聞かれてしまいました。

 

勿論、ヘリなんて持ってません。

『どの医療機関であっても太陽が出てる間ならドクターヘリは呼べますよ。でも、何処へデモは運んでくれません。大体決まった病院に運びます。ですから、何かあったら当院にまずは連絡を下さい。そうしたら僕が救急車を呼んで最適な病院に搬送してもらいますよ。たらい回しはゼロですよ。ご希望なら、「ドクターヘリ」も呼んであげますよ・・・』

 

そう答えると、『あ~、それを聴いて安心しました。あそこしかドクターヘリを持ってないと噂になっていたので、病院を替わろうかな?と凄く心配してました』と、患者さん夫妻は安堵の表情でした。

 

これからは、「ヘリポート」を当院の玄関前に設置するのが大切だと認識を新たにした次第です。お金が無ければ、小学校とか中学校の横で開業して「うち専用のドクターヘリですよ~」と、宣伝すると繁盛しそうです。

 

読んでくれてどうもありがとう