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Dressage 2008 北京

66歳の日本人オリンピック選手が誕生した。Dressage(馬場馬術)の法華津 寛選手である。東京オリンピック障害馬術で出場して以来、二度目のオリンピック。「自分のやって来た事が認められた」ので、さぞや嬉しいことだろうと思う。

 

Dressage競技は日本人には馴染みが少ないだろうと思う。馬術における「女子フィギュアスケート」と思っていただくと早い。ただし、馬術には男女の別は基本的に無い。低レベルの学生馬術にはない事はないが、最高レベルの競技ではしばしば女性選手が優勝してしまう。

人も勿論だが、馬の優劣も非常に大切。その意味では「F1レース」にも似ているかもしれない。

 

調教と弛まぬ訓練、人馬の相性、馬の頭脳と身体能力、そして大会当日の健康状態と心理状態。そのどれが不充分でも世界チャンピオンには絶対なれない。

障害馬術には勇敢さの中に華やかさを感じるが、Dressageには華麗さの中に厳しさを感じる。張り詰めた緊張で弾けとばんばかりの馬上で涼しげな静寂。笑みさえ浮かべた涼しげな顔と、手先足先の計算されつくした無駄の無い微動。

 

ウエスタンを含め「乗馬」には色んな楽しみがあるが、馬場馬術を始めてしまうと虜になってしまう人が多い。僕も障害競技から馬場の大会へと移り変わっていったが、理想とする運動を少しでもしてくれた時の喜びといったら無い。きっとミュージシャンがコンサートで完璧なアドリブを成し遂げたような感じだろう。

あるいは、思い通りの様々な反応を女性から引き出した時の喜びにも似ているかもしれない。秘密のボタン・・・計算されたとおりの喘ぎと括約・・・こっちが更に似ているようで奥深いスポーツ競技だ。

 

熟年の鍛え上げられた技を、オリンピックの大舞台で66歳の法華津選手には見せて欲しいと願っている。

 

読んでくれてどうもありがとう