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Back To The Street ふろむ診療所

目下の悩み(後期高齢者)

イタリア逃避行から先日帰ってまいりました。日本も海兵隊も相変わらず弛んでますね。選挙選挙で、どういつもこいつも選挙で勝てれば自分だけは幸福と信じて疑わないような頭脳明晰な代議や参議の皆々様・・・

こうして現実の世界に戻って参りますと、悩みは医療問題へと向います。診療報酬の問題だけならいいですが、先日の中医協の答申には「医療の流儀」にまで大きな影響が及ぶのに、議論も何も無いままに進んでしまって困ったものです。

 

当院の庭のハナミズキが蕾を膨らませていることが慰めです・・・

 

後期高齢者

我が父も後期高齢者、4月になる前に大病院で全身の加療を急いでしてもらおうと思います。さしあたって、冠動脈の再検査を近く行います。

後期高齢者医療制度・・・今もって何がなんだか詳細不明です。こんな大改悪を行うには準備不足なのに、それさえ判らない馬や鹿が霞ヶ関には沢山生息しているようです。普通は、あと数年の濃密な議論が必要でしょうし、国民に周知させる期間も必要なんですが、官僚は丁寧さが不足してます。他人には厳しく、身内には甘い・・・高給官僚の性癖でしょうか?

 

さて、今日も84人診察しました。途切れず診察しても「一人5分」では待ち時間が長いと苦情が来ますので無理です。「一時間12人までですよ、後の人は明日来てね・・薬だけはダメだから今日は飲まずに我慢して・・それで死んだら厚労省のバカ役人をクソ通達提出の罪で訴えて・・」と、診療制限をして診療拒否を堂々と出来るようになったそうです。凄いですね・・・

 

も一つさて、高齢者に「四月からは大変ですよ」と最近は説明していますが、中には『それは死ねと言ってるのと同じですね・・』と全くボケずに理解可能な高齢者もいて、「そうですよ・・」と思わず口走った僕を許して欲しい・・

包括管理料の月600点を取るか否かは「患者ごとに選択可能」なようですね。産業医資格をとっても面倒だから使わない・・とか、ケアマネとっても医者と両立は大変だからお飾り・・とか、生活習慣病管理加算みたいに高すぎで使わない・・とかと同じようになるんでしょうか?

 

説明して内容を本人に承諾して署名してもらう必要があるので、まず認知症患者は無理でしょう。家族がとんでもないクレーマーだと信頼関係結べず無理でしょう。本人が電話マニアでもストーカータイプでも無理でしょう。そんな時は算定しなければメンドクサイ主治医にならなくても良いのでしょう。ワザと説明しなければ自動的に外れます。

 

処方のみは不可というのが厳格化しますと、通院出来ない足腰の弱い患者や交通手段の無い患者は往診しない限り自動的に今後は診れなくなります。かわいそうですが、入院か往診可能な主治医と交代してもらうことになります。

結局、開業医に「好かれる老人」じゃないと主治医にはなってもらえなくなりそうですね。嫌われる老人・・・悲惨になりそうです。今後、盆暮れの心付けやらバレンタインチョコのプレゼントが増えそうですからね。

 

こうして、医療機関による「老人の選別」が始まりそうです。好かれる老人と嫌われる老人・・・主治医になるのは書類が大変、夜間が大変ですから、当面は今まで通りが良いようです。収入が減っても心穏やかな生活が心の健康には必要です。心が不健康だと良質の診療活動も出来ません。

 

最悪なのは、好かれる患者に嫌われる家族が付属している場合でしょう。その際は、泣く泣く主治医になるのを断るしかないようです。

家族の態度・・・今後ますます大切な長生きの要因になりそうです。

 

読んでくれてどうもありがとう