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Back To The Street ふろむ診療所

透析難民か?

先日のこと、或る透析患者Cさんのご家族が当院に相談にみえた。透析歴15年、現在90歳でA病院に入院中とのこと。

ご家族の話では、市内のB病院で永年透析を受けていたCさんは、体調不良から隣接市の巨大A病院に一時入院していた。最近ようやく体調が改善してきたので、急性期病院のA病院から退院(転院)許可が出てB病院に戻る予定だったらしい。ところが・・・

何故か、B病院が「病棟も満床、透析ベッドも満床・・いつ空くか不明」なる回答を受けたという。申し訳ないが、そんな話は信じられない。あそこは空いているはずだ・・・

 

これにはA病院もビックリ・・・こんな事ではB病院からだけに限らず、他からの入院依頼を気軽には受けられない。例えば、無床の当院の場合・・・他へ入院をお願いした場合には、その方が退院するか、死亡その他で退院不可能が決定する日までは、何時でも戻ってこれるように無駄があってもベッドは空けて待っておくのが暗黙のルールだった。

困った家族が、介護施設に入所させて当院へ送迎しつつ透析させたいと考えて相談にみえたらしい。

 

少し前まで「透析は儲かる」というのが通説のように語られてきた。だが、当院が開院後の10年間はマイナス一直線の透析で、年中無休の透析医やスタッフは最も燃え尽きやすい部門の一つになった。最近の僕のボヤキを読めば簡単に納得出来よう・・・

 

この話を聞くと、既に透析患者も「全然儲からないで手間ばかりかかる存在」と各地でみなされ始めた様だ。確かに経済的には全くメリットが無くなったと感じられる透析医療・・・この先、一体どうなるのだろうか?

 

透析難民は即死亡を意味する。無治療では一週間と命が持たない・・・ 大変な時代に突入したものだと感じる。

 

読んでくれてどうもありがとう