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3500万円は高いのか?

市立泉佐野病院の麻酔科医師の一斉退職に伴う新規採用者に、最高?年収3500万円が提示されたそうです。その後数日が経過し応募者が殺到したか否か知るよしもありませんが、この病院の名前を聞いてチョット思い出しました・・・

 

この病院は関空に近く、全国にたったの三箇所しかない感染症1類の初期対応病院のようですね。新型インフルエンザは今のところ1類指定では有りませんが、エボラなどの最強感染症を扱う病院でしょう。他には成田の病院と、首都東京の国際医療センターで、特殊な病床数は全部あわせても10床も無いそうです・・・驚きでしょう?

 

そんな凄い病院ですから、麻酔科も新型インフルエンザ上陸時には先頭に立って管理をしていくのでありましょう。いわば、最前線の中の最前線・・・先陣として命をかける職場です。3500万円でも安いかもしれません。5000万円でもどうでしょうか? でも、こんな風に給与を公表しちゃダメですね・・・

 

中国では今年二人目の犠牲者です。12月以来3人目で、これまで19人の死亡が中国政府から公表されてますが、広範な地域からの発症で、限定的な地域ではありませんね。ちょっと広すぎます、中国は・・・

 

今日、医学雑誌を読んでたら驚いたことがあります。日本はタミフルの使用量世界一・・と皆が馬鹿にするほど大量に使用してますから、備蓄量も間違いなく世界一だろうと勝手に想像していましたが、通常使用量に換算して、人口の20%分・・・なんと昨年四月現在では世界で第25位らしいです。フランス・オーストラリア・スイスなどでは40~55%の備蓄量らしく寂しい限りです・・・ 大丈夫なんでしょうか? お金は道路用に余ってるはずですが・・・

 

先日は県の担当者方から、「あんたの地区には呼吸器何台あるの?」なんていう暢気な問い合わせが医師会に来ていたようです。難題です・・何台も無いでしょう。精々5~6台・・でも怒田舎では新型には対応不可能ですから~~

 

ま、命を張って戦う戦士には・・3500万円は決して高くは無いと思いますが、成田と関空の他に、中部と福岡空港が限定されましたね・・・ 名古屋と福岡の病院は何処が最前線になるんでしょう?

 

でも、SARS時の【トロントの悲劇】は以下の様にして起こったようです・・・皆さんにも同様に危険はあるのでしょう。

【流行地からの帰国者で呼吸器症状のある患者は、サーベイランスシステムか自己申告で即座に探知されて病院に移送されて、即座に対応されるはずだった。しかし、実際には、カナダの第一号患者は医療機関にて診断されることなく自宅で死亡した。その患者に接触して感染した家族は、何の前触れも無く病院の救急外来へと受診した。渡航歴は当然なく、SARSを疑いようもなかったその患者には通常の取り扱いがなされ、医療従事者へとSARSは伝播し、救急室の隣に寝ていた患者にも感染し、かくして、トロントの悲劇は起こったのである】

なんだか、福岡の検疫所をすり抜けて市内の病院に突然運ばれた小説「H5N1」と同じシナリオですね・・・

 

読んでくれてどうもありがとう