Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

便利なのか 不便なのか

今日は診療中ずっと後頭部が痛くて参った。眼も重たいし、老眼が進行したのであろう、同窓会も終わって年齢をあらためて自覚させられた。幸いに、意識障害とか感覚障害も出ていないが、昨日の診察室での爆睡の件もあって職員達には大いに心配された。

『先生、本当に大丈夫ですか? 先生が倒れたらここどうなっちゃうんですか?』 と一応は心配してくれたようだ。

 

しかし、連休明けは患者が多くて辛い。誰も僕の頭痛なんて構ってくれないし、気にしてもくれない。もし僕が診察しながらフワ~ンと倒れこんでしまったら、職員達は素早く転職の心配をしだすのかもしれないな。

最近は昼休みに抜け出して歯医者に通っていたが、忙しいとキャンセルが続いてしまう。そのうち予約不可とブラックリストに載るかもしれない。せっかく開業して初めて歯医者に通える時間が出来たと喜んでいたのに、自分の病気は患者さんの都合には勝てないようだ。

 

今日は少し前に緊急電話をして来た患者さんが受診の日だった。

彼女はある日曜日の深夜近く、僕に電話して来た。僕は高速道路を走っていたが、携帯電話に出てしまった・・・走りながら、違反だと知りつつ・・

どう聞いても緑内障発作を生じていた様子。もう眼球がはじけそうで我慢できなくなって僕の携帯に電話して来たらしい。一応全部の患者に一度は携帯番号を報せているので、深夜でもかかってくる。今回は運転中・・・

 

『先生、どこの眼科に電話しても開いてません。眼科医を探してください。もう我慢できません』

「そりゃ日曜深夜じゃ無理でしょ? 探せったって高速運転中で無理ですよ」

『でも限界です。なんとか探してください。どこかに停めて電話してください』

「そんな言っても次のパーキングエリアまで遠いし、自分で大学病院に電話してみてください」

『でも、先生から電話して欲しいのです。どこでも良いから探して、是非・・』

「ちょっと・・・ とにかく運転中で停められないし、一度電話切りますよ」

 

そうやって電話を切ったものの確かに深刻な緊急事態のようである。しょうがないので携帯に登録してある1000床規模の救急病院の救急直通電に高速運転中だったけど横目で睨みながらかけた・・・

『あいにく呼び出さないと眼科医はいません。他を当って頂いて どうしてもいなければ呼び出しますが・・・』

そうだよね・・無理だよね・・日曜深夜だもんね・・

色々やり取りしてる間にパーキングエリアに到達したので本命の大学病院の眼科当直医に電話した。

『良いですよ、どうせ他は無理でしょうから、この時間じゃ』

 

こうして案外とスンナリと受け入れが決まった。患者宅に連絡して受診してもらう。感謝してくれるのは嬉しいが、事故起こしそうで危なかった、もう二度と嫌だ・・

 

『先生、あの晩は本当に危なかったらしいです。失明の危機だったらしく、助かりました。担当の先生からは、どうして内科の先生が電話して来たの?と聞かれましたよ・・・』

「僕も高速で事故起こしそうで事故死の危機だったんですよ・・。でもしょうがないですよね」

 

入浴中はじめ、色んな「裸の場面」での患者からの電話はシバシバ経験しましたが、冷静に息を整えて対応すれば、萎えることはあっても命だけは危なくはありません。一般道の電話もシバシバありますが、長くなる時は停車して話します。しかし、高速道路はいけません。緊張して交渉するのは ちょっと危ないですね。

携帯電話に出なければいいのでしょうが、患者さんからの電話は24時間ところ嫌わずですから悩ましいところです。しかも出てしまうと無視できない病気もしばしば出くわします。

これが主治医の役割なんでしょうが、危険な「タダ働き」も実は道交法違反なんですよね・・・

 

まあ、僕が飲酒をほとんどしなくなって飛行機を避けだしたのは患者コールのせいですが、携帯は便利なのか不便なのか よく判りません。

ちなみに、僕の使ってる「ムーバ方式」は そろそろ無くなりそうですね・・

 

読んでくれてどうもありがとう