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Back To The Street ふろむ診療所

イノセント・ゲリラ 彦根新吾は海堂尊か?

テレビ版の【チームバチスタの栄光】・・・なかなか魅せてくれます。特に白鳥室長が素晴らしい。原作の白鳥は田中康夫ちゃんのような風体のハズですが、映画版もテレビ版も長身でかっこよすぎ。でも、失敗作の映画と比べるとテレビは大健闘・・今後も楽しみです。

ただ、患者さんで混雑する風景や多忙を極める現場が出てこないですね。奇麗な病院、きれいな環境、静かな雰囲気、緊張感の欠如、なんにもないですね・・・現場の苦悩が全く映ってません。

 

さてさて、我らが海堂先生・・・最近のご活躍がそのまんま小説になっちゃった印象です。今度の新作【イノセント・ゲリラの祝祭】は厚労省高級官僚・医療事故調検討会・司法警察組織・法医学界・医師法21条・パブコメ・法律家・・・・なんでもトコトン攻めちゃいます。

そして初登場の元外科医で千葉の病理医の彦根新吾が権威を傘にきた御用学者や官僚組織を次々に鮮やかに撃破していきます。どう見ても「イノセント彦根」は海堂先生自身と思いますが、温厚そうな海堂先生の顔からは想像できません。しかし、小説を書いているのは海堂先生ですから、先生の中に「フィクサー彦根」としての顔が隠れているのは確かでしょう。

 

海堂先生の著書のほとんどをm3ブログで記事にしてきました。興味がある方はワード検索してみてください。「海堂」で検索しますと25ヒット中、16記事が僕のきじでした。

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070601/1

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080211/1

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080326/2

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070505/1

 

この新作は医療関係者、特に事故調に興味のある全ての医師の皆さん必読の書です。内容はほとんどが事故調論議の中でこれまで誰かが異口同音に述べてきたことですので論調には素直についていけますが、その語り口・表現方法などを我々は海堂先生の意見開示から学ぶべきでしょう。

海堂先生は東大法学部のゼミで指導時間を持たれているようですし、理路整然と事故調の問題点への反論方法を教えてくれます。

【医療庁】を社保庁の代わりに据えて、厚労省をぶっ壊して医療行政と労働行政を分けましょう。司法が牛耳ろうともくろむ事故調設置は阻止して医療と司法の分離を勝ち取りましょう・・・などなど実に爽やかに鮮やかにスッキリとさせてくれます。

全医連の皆さんも登場しますが、彦根がストライキを呼びかけて・・・崩壊しちゃったそうです。現在の活動はいかがですか?

 

数名のキーパーソンが潜伏作業中なので、どう読んでも次につながりそうです。次も厚労省高級官僚をコテンパンにやっつけて欲しいです。微量採血器具通達で解ったように、僕ら開業医は厚労省に刃向うと一瞬で簡単に叩き潰されますので黙って泣き寝入りしてきましたが、白鳥室長にも負けないだけの「海堂の影武者」彦根医師の登場にエールを送りたくなりました。

「ジーンワルツ」のときから海堂先生は本気で厚労省と闘うようだ・・と感じていましたが、恐らくご本人はデビュー当時から本気だったと言われるでしょう。

海堂先生・・今回も気合いが入っていましたね。官僚から苛められていませんか? 次回作も期待していますよ~。

 

読んでくれてどうもありがとう