Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

辛い一日でした・・・

聖なる夜・・・なんて無縁のmurajun先生にとって、この時期は本当に「クリスマス・タイム・イン・ブルー」な日々なのであります。

今日は悲惨な一日でした。辛い一日でした。医者なんか辞めたいな~って思える一日でした。とっても寒かったですね、身も心も懐具合も・・・・

 

昨夜は深夜遅くまで 最近出来たメル友(女性?)へ熱いメールをしたためて安らかに眠りについたのですが、早朝から枕元の携帯電話で叩き起こされてしまいました。出ようかと思っていたらスグに留守録になってしまいました。発信元の電話番号は見覚えはなく、留守録の内容も知らない名前の緊急とは思えない内容で、朝の明るく温かな夏なら出ていくのですが、寒さに震えて暗い未明に名前も知らない患者さんを無床診療所の医師が診に行くこともなかろう・・・と、失礼しまして再び寝ました。最近は物騒ですから、知らない患者さんからの深夜の要請にはどうしても慎重になってしまいます。暴徒に襲われてしまっても笑われるだけですから・・・

 

寒さに負けまいと朝の診療を開始しましたら、最初の患者さんから血液検査のことで、『今日の あんたは説明が足らん、素人に判るように説明しろ、もう来ない・・・』と、いきなりの顔面パンチを喰らいました。当院を気に入ってくれていて 何年も診ていた人でしたが、一瞬の行き違いで「今生の別れ」となりました。どうぞ、良きドクターと早急に巡り合って下さい・・・

 

束の間の昼休みに他の医師のブログを徘徊してますと、先日のNHKの番組の悲惨・非道・極悪・低俗な内容が次々に判明して来て、NHKに対する信頼は萎んでしまったのでした。

それに輪をかけたのが、総務省が消防に「たとえベッドが無くても責任を持って一日だけでも診療する病院を都道府県が確保しろ・・」と通達を出したらしいと聞くに及んでは、「ベッドが無くて、医師も手いっぱいで、診療に不十分な場合の責任はどこにある?」という素朴な疑問に対する裁判官の答えが僕の医師としての心を凹ませたのでありました。いいんですかね?ベッドも医師も無くて重症患者を引き受けても?

 

その問題の前には、どこぞの現実離れした裁判官が「透析患者が医師の治療方針を拒否して死亡した場合でも、家族に患者を説得してもらうよう要請しても治療する注意義務がある・・」という信じがたい和解が成立したという 誠に透析医療現場を破壊するほどの衝撃に、透析医の悲哀を感じたのでありました。

 

さらに大忙しで小便する暇もなく頑張っていたのに、独居老人の家族から「母が家で具合が悪いようだ、今すぐ往診に行ってくれ・・」という電話指示を受けたわけです。「行けないので連れて来て・・」というと、「私は忙しい、あんたが行くべきだ・・」との仰せですが、忙しいだけじゃなく、透析中でもあり院外に出れません。

そう言っても、「往診も、入院も、いつでもスグにしてくれないなんて、先生は全く頼りにならないんですね・・」と叱られてしまいました。僕は確かに頼りになりません、ハイ・・・   でも、どこに「24時間365日往診もして、緊急入院も引き受けて、幅広い疾患の腕もよくて、応対も紳士的で、人気があって外来に患者が溢れ返っている医療機関」が存在するのでしょうか? 理想の求めすぎ・・・です、最近の患者んさん方は。

 

そしたら、夕方近くなって来院してきた患者さんが、「あそこの眼科は今日から10日間も休診みたいですね・・・」と言うではありませんか。トヨタの操業停止とは違う意味のようですが、大晦日も元旦も 普通どうり診察せざるを得ない当院で働く「人生の悲哀」を再び感じて、嫌でも一気に鬱になって 大好きだった飯島愛チャンの後追いをしそうになっちゃいました・・・

 

そんなこんなで、23時05分まで診療を頑張って愛車で帰宅しようとしましたら、フロントグラスが凍ってて、しばらく発進出来ず、暗い闇の中に一人だけ取り残されてしまったわけです。そんなこんなで、今日は最後まで悲惨な一日でした・・・

 

でも、患者さんが「ふぐ刺し」をくれたので美味しく頂きましたし、夕方最後の患者さんが「高級カニ缶」をくれたので大事に持ち帰りました。すっごく嬉しかったです・・・ もう少し、医者を続けようかと思いなおしました。

 

読んでくれてどうもありがとう