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Back To The Street ふろむ診療所

越年読書 The Gargoyle

大晦日、実に久しぶりに 僕はNHK紅白歌合戦を観た。白組司会者や 出演者や 選曲などに 居心地の悪さと物足りなさを感じつつ、ただ アンジェラ アキが歌う【手紙 ~拝啓 十五の君へ~】だけは特別な思いで聴いた。僕にも同年代の娘がいて、自分が15歳だったころには まるで感じなかった、あるいは忘れてしまったような辛さや悩みが娘にはあるのかもしれない・・・と、何もしてあげられぬ父親である自分にも訴えかける名曲だと発表当時から思っていた。

 

そのアンジェラが友人として巻末に寄稿文を記している小説【ガーゴイル *転生する炎の愛*】を年末から紅白を横目に読んでいたが、今年 最初に読んだ本として紹介したい。

アンジェラの友人の名は アンドリュー・デイビットソン、日本にも居住したことがあるという。彼女は歌手の卵として 彼は作家の卵として 二人は夢を共有していたようだが、アンジェラの成功に少し遅れながらも、今回の作品は立派なデビュー作となったようだ。

 

The Gargoyle というタイトルに魅かれ、1300年代から現代への永き物語の構成にも惹かれ本を手にしてみた。初めの方で少し挫けそうになったのも確かだが、途中から俄然面白くなりだして、最後は「傑作」と評してもいいかもしれないと思うまでになった。ただ、ペニスを失った主人公が 元ポルノスターである必然性は全然ない・・と今もって思うのだが。

           

しかし、この手の中世ヨーロッパを舞台にした小説、特に「輪廻転生・時空を超えた男女の恋愛」という設定に 僕はいとも簡単に魅かれてしまう。僕の前世はなんだったのか? 

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070728/1 

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20061025/1 

僕のブログで紹介してきた 「聖杯の暗号」や 「ラビリンス」や 「ZERO」や 「ヒストリアン」、更には「ダビンチコード」などもそうだろう。

 

日本の小説には なかなか思い浮かぶものがないけど、「浦島太郎」とか 「かぐや姫」などが近いのかもしれない。ご存じの傑作があれば教えていただきたい。

 

この小説には14世紀のダンテの「神曲・地獄篇」が重要な仕掛けとして繰り返し登場してくるが、広告帯には「薔薇の名前」に匹敵すると書かれていて、そういえば 以前 P さんに映画化された「薔薇の名前」を勧められていたことを思い出した。非常に難解ながら 多くの読書家から「完璧な作品」として評価が高いようなので、今年の最初には「薔薇の名前」に挑戦してみようかと早速DVDと本を注文したところである。

 

読んでくれてどうもありがとう