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Back To The Street ふろむ診療所

抱き合って心中か?

今朝のニュースで印象的だったのは 関東のどこかでの私鉄踏切事故。どうやら、30代の男女が踏切内で抱き合いながら心中を図ったらしい。100m手前で気付いた運転手が警笛を鳴らし続けても二人は逃げる素振りを見せなかったようだ。撥ねた運転手の気持も、心中を遂げた二人の気持も想像を絶する・・・ やはり将来を悲観してのものだったのだろうか?

 

同じ日に、経団連会長の親友が大掛かりな犯罪で逮捕され、栄えある日本経団連会長の名前も汚された。潔く引責辞任が相応しいと思うが、TVの前での言い訳がましい姿は嘆かわしいほど印象的だった。

また、参議院総務委員会でのオリックス関連質疑での郵政の西川社長も自業自得とはいえ生き恥を曝して可哀想だった。犯罪者に成らずに逃げ切りたい・・という心中いかばかりであろう。

首相などの発言は既に批判すべき対象として扱うには恥ずかしいレベルに失墜して久しいが、権力者の最期はヒトラーの最期同様に汚らわしいものになるのが世の常なのであろうか? もはや総理大臣という職に名誉などは必要とされない時代になったのか?

 

そんな中の心中事件、抱き合いながら轢死してしまった二人はまたお粗末な政治の被害者なのであろう。日差しは明るくなりつつあるが、世はますます暗さを増している。心なしか、今年のバレンタインデーの話題は少ないようだ。16日に控える政府の短観が極度に悲惨な数字と予測されているので明るく振る舞えと云われても困るのである。

 

今日は何人もの若い人が来院された。みな一様に将来不安や就職不安を抱え、めまい・ほてり・いらいら・呼吸苦・不眠・血圧変動・動悸などなどの典型的な不定愁訴を訴えられていた。自律神経の変調をきたす若い人々と時間をかけて希望を持っていただけるような話し方をしたいと努力したが、幸いにどなたも笑顔を見せ納得の表情で前向きな発言を残して診察室を後にされた・・・

医学的な診断と社会的な診断・・・なかなか難しい時代になった。

僕ら医師も普通の人間として様々な人々と接しながら診療を行っているが、仕事を失う人々にかけてあげる言葉は簡単には見つからない。希望を与える・・・これが大切なことのようだ。

 

読んでくれてどうもありがとう