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Back To The Street ふろむ診療所

ある晴れた日に・・・(1)

束の間の夏休み、秘かに僕はある計画を立てていた。そして、ついに「その日」がやってきた・・・

僕の「夏休み?」は、たった一日、7月26日・・・ただの日曜日、その日の僕は華の東京にいた。

 

前夜は遅く上京し、興奮して いつもより遅くまで起きていた。東京の空は僕の住まいより30分ばかり早く明るくなるらしく、白み始めた東京の空を見て、独り寝には淋しくなる広いベッドで眠りについた・・・明日は良い天気になりそうだ。

 

爽やかに晴れ渡った東京の朝、蝉の声がする高輪の緑豊かな美しい庭を通り、早めに真面目に講演会会場に足を運んだ。招待してくれた担当者に一応顔を会わせて、真面目な態度を表して、その後おもむろに ウトウトと船を漕いで運動を開始した・・・半分ほどだったろうか? 

後で、あの庭をお散歩でもしよう、読みかけの本を片手に・・・

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講演会が終わる間際、妻からのメール・・・ 『 こっちは豪雨で大変よ、飛行機飛ばないかも? 早めに帰ってきたら? 明日は仕事に遅れられないでしょ? 高速も 私鉄も JRも 止まってるわよ 』

???・・・嘘でしょ? こっち(東京)は雲ひとつない最高の晴天ですよ。東京のテレビは何にも豪雨の報道してませんよ。確かに一昨日の夜は凄かったけど・・・ また降ったの?

 

懇親会に出ていると、珍しいアナウンスがあった・・・『 @@地方は豪雨のため、航空機の欠航が相次いでいます。予約の変更などはトラベルデスクで承ります 』   そして、ドキドキドキ・・・と動悸がし出した。止まらない動悸・・・ 懇親会会場には数百名の内科医がいたが誰も僕の動悸を止められない。そこへ妻が電話してきた・・・『 凄いわよ。帰って来た方がいいわよ 』 余程のことがないと旅先まで電話してこない妻が電話してきた・・・やばそうだ。

 

しかし、僕にはどうしても帰れない(妻にも隠してきた)訳があった。今夜こそ、上京した最大の目的があったからだ。そのことを告げると、妻は『 えええ~? 』 と あきれはてながらも僕の心境を即座に理解してくれた・・・いい妻だ、でも凄く呆れてた。まあ、いいじゃないか・・僕の「夏休み」なんだから。

 

しかし、まずは情報収集だ。「トラブル・デスク」では情報が少ない。チェックアウト時間を延長して、部屋でテレビを観ても豪雨報道なんか全然やってない。これこそ「上の空」みたいな感じだろうか? 東京の豪雨なら地方でもずっと報道してるが、地方の豪雨は東京では少ししか報道しないらしい・・・

 

仕方なく インターネットで天気状況や、航空機・高速道路・私鉄・JRなどなどの運行状況を確認する。天気図と雲の動き、アメダスなども確認する。数か所のスポット天気予報を詳細に検討し・・・・何とか今後は「欠航までは至らないだろう」と推測して・・・・僕は腹をくくった。報道では夜半に豪雨を予想していたが・・・自分の感を信じよう。

 

そして、精神的にも肉体的にも疲れたので、本命の夕方の予定時刻まで眼下のオアシスを眺めながら、本を読み、そしてやがて疲れて・・・昼寝を決め込んだ。都心のホテルの部屋の贅沢な昼寝・・・天気や飛行機が気がかりながら、遮光カーテンを引き 僕は眠りについた。

目覚ましの時刻は17時ちょうど・・・ 予定の開演時間は18時だった・・・・ (続く、よろしければ・・)

 

読んでくれてどうもありがとう