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東方見聞録

マルコ・ポーロの著した「東方見聞録」を手に今 僕は日本を旅立ちました・・・

 

といっても、マルコの1299年頃の著作はオイル語で書かれた原著が無いようで、各国語に翻訳に翻訳を重ね、そのうちもっとも古い数点が博物館にあるようです。中には、「マルコは中国には到達していないはずだ、内容を吟味すると・・」という真面目な学説もあるそうで、そうなると完訳「東方見聞録」を読むよりは・・・と探して到達した究極の一冊が本日ご紹介したい【再見 マルコ・ポーロ 「東方見聞録」】という本です。

 

豪華な写真集でもある全500ページの本は2001年911事件の前に数年間の取材をなされ、911事件の後にナショナルジオグラフィック社から出版された。写真家はマイケルヤマシタ氏であり、日本の風景を撮った「ザ・ジャパニーズ・ガーデン」という写真集も出されているようだ。

 

いつもブログに勝手に素敵な印象的な写真を無断借用している僕としては恥ずかしい限りだが、多くの素晴らしい写真家の仕事・作品には敬意を表したい。

 

この本は、マルコ・ポーロの13世紀における24年間のベネチアモンゴル帝国との往復の旅を忠実に追いかけるように現代の人々の暮らしと風景を撮影しながら描いている。もちろん、随所にマルコの「東方見聞録」の記述が書かれていて、無駄のない、かつ視覚的な情報を提供してくれ、まるで実際にマルコポーロと旅を来ている気持ちになれて全ての人々、特に若者に推薦したい本である。しかも、たった 3800円しかしない。 

 

24年間の旅・大冒険?の物語というと、ギリシャ神話でもある「ホメロスオデッセイア」なども思い浮かぶが、こちらは古過ぎて神話がかって辿りにくい・・・

 

 

さて、「東方見聞録」・・ 勉強しない中学生でも名前くらいは全員知っている超有名作であるが、僕は読んだことが無かった。24年間の旅って凄い・・・と感心してたら、ベニスの商人であったマルコの父(ニコロ)と叔父(マフェオ)はその前に別の更に北側ルートを15年間もモンゴル帝国へ往復していたので、合計して40年間の「偉大な旅」をしたことになる。これには驚いた・・・マルコより凄いニコロ&マフェオ。 

何といっても、マルコが生まれる1254年の少し前に父が旅立って、フビライ・ハーンの要望を携えてベニスに戻ったら、14歳の初対面のマルコが待っていたというのだから・・・(DNA鑑定はしたのだろうか?)

東方見聞録」は実に面白いですね。と同時に現代に置き換えて考えると、非常に多くを我々に投げかけてきますね。

特に印象的なのは、「マルコの時代より楽に早く安全に旅ができるようになったが、途中のトルコ・イラク・イラン・グルジアアゼルバイジャンアフガニスタン・中国(新疆ウイグルチベット・・・)などなどの国境を越えることがいかに困難になったことか・・・」という話ですね。

 

また、マルコは中国から帰還して3年後にジェノバ軍との海戦で捕虜になっていますが、監獄で知り合った人との共著だったとか・・・

2世紀後のコロンブスがマルコの「東方見聞録」の大ファンだったことも興味深いです。それだけ、凄い画期的な紀行文だったのでしょう。 

 

911事件の少し前に旅をしていますが、タリバン制圧下のアフガンを移動していますし、13世紀のモンゴル帝国内の移動に比べて逆に壁が出来上がってしまっています。平和とか、温暖化とか、少子化とか、省資源とか、民族問題とか、環境問題とか、中国国内問題とか、マルコ・ポーロには色々と考えさせられます・・・

 

読み進めていると書きたいことが章ごとにドンドン湧き上がってきますが、本日はお盆ですからこの辺で・・・僕は仕事中ですが、皆さんお休みで読んでくれないでしょうから・・・

 

読んでくれてどうもありがとう