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Back To The Street ふろむ診療所

透析と新型インフル犠牲者

『一人も死者を出してはいけない』と、パフォーマンスだけの馬鹿野郎な厚労大臣が叫んでいましたが、選挙の最中に既に2人も死亡者が出ました・・・ その割に大臣は静かです。

 

沖縄と神戸で新型(Aメキシコ型)インフルエンザの死亡者が出ましたが、専門家でも大臣でもない僕の予想通り 犠牲者は二人とも透析患者でした。しかもタミフルを服用していたとか。しかし、予想が当たって嬉しくなんかありません。

世間では妊婦とか糖尿病とかに焦点が当たっていたようですが、「透析患者が最もリスクにさらされている」ことは透析現場にいれば簡単に推測できます。これほど死亡率の低い今回のインフルエンザでも連続した最初の犠牲者が透析患者だったのですから、もしも強毒性の鳥インフルエンザであれば、透析患者は半減し、スタッフも玉砕し、医療機関は壊滅・倒産して、既に産婦人科や外科以上に絶滅危惧種である透析専門医は感染して死ぬか借金で死ぬかして消滅してしまうでしょう・・・・

 

これまでに書いた「透析と新型インフル」の記事を少し並べてみます。ずっと警鐘を鳴らしてきましたが、透析は遠い世界なのでしょう、反響は無かったです。

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090214/1 (無理だと感じる)

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080307/2 (インフル警報、発令?)

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080104/1 (期待と不安の新年初日)

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070310/1 (インフル対策)

 http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090528/3 (え? 終わったの?)

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090526/2 (透析室は今からが本番だ)

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090519/1 (嵐の週明け、月曜の朝)

 

まあ、わざとらしい少々大袈裟な表現ですが、要するに「透析現場は危機的状況である」ということを世間のみなさん、そして他の診療科の医師の皆さんにも知ってほしいと思います。まさか政府与党は、「透析は金がかかるので患者が減るのは歓迎・・」とでも思っているのでしょうか?

 

今や発熱外来もなくなり、保健所も撤退した医療現場・・・無責任政党と亡国政党の総選挙の最中ですが、政治家の皆さんどれくらいご存じでしょうか? 特に小泉・竹中に見放された透析現場は玉砕の島のような悲惨な実情です・・・ 戦っているのは透析医療機関のスタッフと医師ばかり、上陸する連合軍を迎え撃つ対策は・・・???

 

まあ、今度は弱毒性ですから犠牲者数も無茶苦茶多くはないでしょうが、強毒性となると・・・想像したくないですね。

 

読んでくれてどうもありがとう