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Back To The Street ふろむ診療所

宝の持ち腐れ・・かも?

え~、なんとか「空間的隔離大作戦」を実施して一応の成功を収めていますが、よくよく考えると何だか変です。

やはり忙しすぎるのがいけないんでしょうね。

今日の新型インフルエンザ確実例の患者さまは親子でお越しでした。僕の大嫌いな「マニュアル」というものに則って子供の方は受付で止められ自動車内待機をさせられ、無症状の母親のみ定期受診のため診察室で診察しました。

その間に子供は看護師が問診し、強く新型を疑われ、マニュアル通りに簡易キット検査が行われ、10分追加車内待機となりました。僕が無症状の母親を何も知らずに診察していました。そして母親の5分間診察が終わるころ看護師が『陽性です、A型』と僕に告げました。つまり、僕は無防備で新型患者の濃厚接触者と至近距離で会話をしたわけです。きっと唾も飛んで口に入ったことでしょう。

 

子供は陽性確定で例の裏口から隠れ部屋に閉じ込められ僕が診察に向かいましたが、途中に今日初めて紹介で来院された透析患者と慢性呼吸不全患者が居ました。異常接近ですね。

あまりにも外来が忙しくて、自分が無防備であることに愕然としました。

米国CDCが無効と決めつけ、今ではマスコミも推奨しないサージカルマスクと自己メガネのみの格好です。

 

診察してうつらない方がどうかしてますね。米国CDCは再び医療従事者には「N95マスク」を推奨しだしました。

実は当院にもあるんです・・・N95規格マスク、ゴーグル、防護服、手袋、ヘアキャップ・・・100万円分は購入備蓄したようです。でも、これらは既に「死語」みたいですね。専用の発熱外来なら似合いますが、今では全ての医療機関が診察すべきと前の馬鹿野郎大臣のもとでボケっとしていた厚労省のヘボ専門官が言ったお陰で超ハイリスク患者とか医療従事者が感染の危険を常に抱えながら院内で過ごしているわけです。

 

脱線しかかりました、話を戻しましょう。

そうなんです。もう今や新型インフルエンザ確実の患者を目の前にしても、N95規格マスクは苦しくてしませんし、ゴーグルとか 防護服とか ヘアキャップとか 他の患者に見られて恥ずかしくなりそうで・・・とても今回の新型対策には似合わない感じです。

ですから、別室で普通の白衣で普通に診察して、終わると手洗いと顔洗いと鼻の中洗いとウガイをして別のハイリスク高齢者をドンドン診察しました。

実はボールペンはそのまま使用、白衣は代えてません、カルテも新型専用ではありません、聴診器も消毒なんてしませんし、眼鏡もそのままです・・・いくら手洗いしても相当ヤバいですよね。何となく今頃になって喉が痛いです。

 

水際大作戦の頃に沢山「新型インフル対策用品」を仕入れましたが、それらを普通の患者の前で何となく使うのが恥ずかしくて・・・ 完全に宝の持ち腐れなんだと思いますね。

 

読んでくれてどうもありがとう