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Back To The Street ふろむ診療所

家族の感染、仲間の感染

とうとう感染してしまいました、僕の愛する妻が・・・

誰にもらったのか? 周囲に誰もいないのに・・・ さては浮気でもしたのか? とか、言うと本気で叱られそうで・・・ 想像しないことにします。

でも、妻が完治するまで僕は妻と逢わないことにいたしましょう。だって、僕が感染したら診療出来ませんし、地域住民にも職員にも迷惑な話ですから。子供らが妻から移されないことを遠くで祈るばかりです。

 

これが今回の弱毒型なので呑気にブログでも書きながら構えてますが、もし強毒型なら・・・呑気に患者の診察をしていられるでしょうか? 自分の家族が死亡率の高い新型に感染して苦しんでるのに看病もせずに死ぬのを横目に他人の患者を診療できるのか? 

医者としてはすべきなんでしょうが、ホントに家族を見殺しにしつつ通常診療が出来るんでしょうか? まあ、自分も死ぬ確率が高い強毒型なら患者から移されて死ぬより妻に移されて死ぬ方が少々ましかもしれません。

 

最近、定期受診の患者さんたちの数名から、『実はうちの子供が先日新型に感染しまして・・。でも、家族は誰も移りませんでした』という話を聞くようになった。案外移らないものですね。

昨日診た患者さんは某病院の看護師さんでしたが、そこでは「家族の感染が判明したら、有給休暇を消化して一週間の自宅待機」だそうです。今なら良いですが、感染が拡がったら看護師不足で規則を撤回しそうですね。夜勤の交代なんて簡単に直前には見つかりませんから。今回の分は、医療関係者泣かせですね。気軽に自宅待機が出来ませんからね。

 

さて、家族ならぬ仲間の感染も悩ましいですね。

今日、僕は泣く泣く「透析患者さんたちの秋の恒例行事、温泉小旅行」の中止を腎友会の会長さんにお願いしました。既に大きな温泉宿に予約してありましたが、11月の行楽シーズンにバスで観光地の温泉に行って誰か一人でも透析患者が感染したら透析室の仲間全員に危険が及びます。いくら優先順位が高くてもワクチンが間に合うわけではなく、そもそも優先順位が超高いということは、それだけ危険なんですから、今年は理解してもらって諦めてもらいます。個人旅行までは止めませんけど・・・

透析患者の御一人は今回の銀連休を利用して海外在住の子供さん家族を訪問されますが、新型インフルをお土産に貰いたくないので、患者さんと相談の上でタミフルを予防服用されて旅立たれました。

もちろん、透析業務に携わる我々全スタッフはシルバーウイークとやらを完璧に無視して働き続けますが、誰一人「透析室新型インフルを持ち込まない」を合言葉に他人様の行楽風景を嫉妬の眼で眺めつつ、仲間の健康を気遣っております。

 

読んでくれてどうもありがとう