Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

役人には ついていけないなぁ・・・

ハイハイ、透析医は今日もお仕事ですよ、昨日(日曜日)は遊んだんですけどね・・・(色々あったのでまた後で書きます)

 

で、朝の新聞を見て『もう厚労省の方針にはついてけないなあぁ・・』とゲンナリしてるわけです。世はシルバーウイークとかで浮かれてるし、それを仕事しながら見てるだけでもゲンナリなんですが、『厚労省の方針で本当に良いんですかあぁぁぁ・・?』なんてことばかり、長妻年金大神も医療大臣を傍に置いたらいかがでしょうか?

 

で、新聞曰く・・『厚労省は、5月と8月に無診療でも再診は電話診察で処方OKを通達したが、医療機関に行きわたってないので再度通達した。対象は、慢性疾患で定期受診中の人(の発熱)、過去に発熱で診察したことのある人が似た症状の場合。これは以前診察したことがある(再診ではないですけど、再び診るという?)ので違法ではない』・・・とかでした。細かい内容はわかりません、なにも直接聞いてないですし、新聞読まなきゃ全く知らないままですし・・・

 

で、要は・・・空間的・時間的分離が出来ない医療機関が多いでしょうから、あんたらみたいな貧相な医療機関の実情に合わせて、発熱患者には電話で聞いて処方してもOKです・・・ということでしょう。親切ですね、厚労省の医系技官のお役人さんたち。

でも、何を処方するんでしょうか?

既に「たとえインフルエンザ検査が陰性でも疑いあれば早期に発熱患者にはタミフルを処方せよ」との通達が出ている(らしい、当院には届いてませんが)ので今度の話も電話で疑ったら「タミフルを処方せよ」とのことでしょう。

で、それでいいんですか?

 

先の一週間、インフルエンザ陰性の定期受診者が数名別の病気でした。というかタミフル処方はゼロでした。中高齢者の陰性者は、例えば蜂か織炎の初期とか、丹毒の初期とか、細菌性肺炎の初期とか、腎盂腎炎の初期とかの方々でした。うちみたいな場末の貧相な医院でもこれです。大きな大都会の病院だとなんでもありでしょう。

最近は一応インフルエンザを検査しますが、ちょっとでも他が怪しいと(先入観による誤診が恐いので)院内で白血球数も検査します。結構上がってて、改めてよくよく診察すると上記の様な初期症状が発見できます。これらはタミフルでは当然ながら効きませんし、それどころか適切な抗生物質を早期に処方しないと無理なんですね。

昨日、ヨン様敗血症だったらしいですが、タミフルでは死んでたでしょう・・・

同様のことは若い人にも多く、高熱・咽頭痛などでは細菌性扁桃腺炎も少なくなく、これもタミフルより抗生物質ですね。

 

さすれば、厚労省は・・『発熱患者から電話で話を聞いて、タミフル抗生物質と、ついでに胃薬と解熱剤と・・・なんでも出して結構です』・・とでも言ってるんでしょうか? そしたら話は合いますが、でも危険な作業ですね。

こうして、シルバーウイーク真っ最中も院内で患者さんと過ごしてますが、厚労省の医系技官のお役人の医学的レベルが高過ぎて僕には到底ついていけそうもありません。

 

読んでくれてどうもありがとう