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Back To The Street ふろむ診療所

今夜、断ってしまった・・・

開業以来11年、僕が院内にいるときに受診依頼の電話を断ったことは余程の専門外でない限りあまり無かった。特に、過去に受診歴のある人は必ず診ていた・・・が、今日は朝からの影響で断ってしまった。

午後6時30分、透析室が回収とか給食とか色々と忙しい時間帯に電話はなった。昨年当院を受診したことがあるという。聞けば・・・どう考えても新型インフルエンザ。

 

当院は祝日を含め、月水金は夜10時過ぎまで医者も看護師も居て電気も明々と灯っているので地域の人々には便利な存在のようだ。確かにこれまでは断らなかった。しかし、今朝のインフルエンザ罹患の透析患者の女性の救急車に乗り込む姿を思い起こすと、「我々は絶対に透析室にインフルエンザを持ち込めない」と強く感じるのである。

昼間は外来看護師2名が外来だけをみて透析室とはインフルエンザ患者の診療後には接触が無いようにしている。いちいち、看護師がシャワーを浴びたり全身の防護服を使い捨てにするわけにもいかないのでスタッフの接点を無くしている。しかし、外来終了後の夜間は、全てのスタッフが透析業務をこなさないと回らないのである。従って、もし夜間の外来スタッフが居ない時間に新型インフルエンザを透析スタッフとともに診療してしまうと、忙しい夜間透析の管理が出来なくなるばかりか透析室にウイルスを持ち込むかになってしまう。これでは超ハイリスクの透析患者を危険にさらすことになる。

もちろん、いくら透析施設だからと言って、泌尿器科ではなく内科が基本の医療機関なので通常の診療時間帯には新型インフルエンザ患者も断らずきちんと診療しているが、時間外や夜間帯は今後「新型疑いの患者」は診れないなと感じた。

 

マスコミは言わないが、妊婦さん以上に透析患者は危険だと僕は思う。何となく今日は僕の新型インフルエンザに対する感覚を変える日になったようだ。

 

いくら僕ら透析施設が夜間もやってるからといって、そこに夜間に新型インフルエンザで受診しないでほしい・・・と言っても、普通はそこまで理解してくれる人は少なかろうが。心からのお願いだ・・・

でも、患者を断るのは良い気分ではないなあ・・・

 

読んでくれてどうもありがとう