Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

おかしい・・と思うけどなぁ

新型インフルエンザワクチンの医療従事者への最優先接種、その対象となる人数確認と申し込みが始まってます。「どこまでが医療従事者か?」という記事を書いたことがありますが、病院はチーム医療なので給食や掃除のスタッフも含めて機能させないと、この医師・看護師不足のおりにも掃除や賄いまで医者がすることになりそうです・・・

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20091002/1 

 

さて、本日一人の医師としてよりも労働者を雇用する者(開業医)として声を大にして言いたいのは、「受付事務職員を対象に含めないのは絶対におかしいのではないか?」ということです。

 

今回の優先順位、表にまったく「官僚」とか出てきませんが、官僚とか議員とかマスコミ様よりも、インフルエンザ患者が殺到する医療機関の「受付嬢」達を優先すべきだと信じます。

大体、雇用者には労働者の安全や健康を確保する責任があるはずです。厚生労働省労働省側はいつも労働者の安全確保を言うじゃないですか? でも、厚生省側は医療機関で働く労働者の安全を無視して優先順位を決める訳ですから無茶苦茶な行政なんです。この辺のバカバカしさを政権交代後には期待してましたが、「年金馬鹿」と思しき大臣には医療現場が分からないのか・・・音無しの構えですね。

 

今日も朝から若い男性患者さんが、ドアに何枚も貼った「注意文章」を無視し、マスクもせずに、来院前の電話もせずに、入口の消毒剤で手洗いもせずに、ツカツカと受付に直行して・・「風邪ひいた、37度くらい」と来院されました。全然躊躇せず受付まで直行されましたので、当院の誇る受付嬢は適切な防御体制が取れず・・・美しい素顔を隠そうともせず、患者の「ゴホッ」という咳の直撃を50cmの至近距離で浴びてしまいました。この患者は37度台でしたが、立派にA型陽性でした。

 

この受付嬢は幸か不幸か新婚さんでもあり、妊娠の可能性も少なくないでしょうが、労働環境厳しきおり 雇用者として「寿退社」を勧告するでもなく 「月経の有無」を確認するでもなく普通に働いてもらっていますが、貧相な診療所では患者と対面しない事務職を雇用するゆとりも無く、事務職を続けてもらってます。

以前5月頃、それとなく「流行が一段落するまで避妊した方がよいかもね・・」と小さな声で話したことがありますが、「セクハラ院長」と紙面を飾る勇気もなく、正しい?「性生活の心得」を女性職員たちに指導するに至っていません。でも、ある日突然(50歳以下の)女性職員は「妊婦」さんに変身するかもしれず・・・雇用者として責任の重大さを感じながら働いてもらっています。

 

大体、医療機関の受付嬢は当院だけでなく どこも若くて可愛い子が多いでしょうから、同様なケースは全国に少なくないはずです。

また、最近の医療機関は印象を良くするために「オープンカウンター」を採用していますから、患者とスタッフの間にガラス壁が存在しません。咳で飛んでくるウイルスの射程距離が「フレンドリースペース」ですから困ったものです。

 

じゃあ、労働者の安全を確保するために毎日常に「完全防護服」に身を包め・・・と強制する場面でもないと思うのです。そんなことしたら、「そんなに危険なら給与と見合わないので辞めます」と、安全な診療科に移ることでしょう・・・

 

要は、医療現場で医師や看護師と同等かそれ以上に危険な最前線の事務スタッフ(特に妊娠可能性のある女性職員)には、官僚や議員やマスコミ様より優先してワクチンを打ってあげなさい・・・ということが正しい厚労省の示すべき方針と思いますが、全国の医師の皆さんどのように思われますでしょうか?

 

読んでくれてどうもありがとう