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最近、パパの行動は怖い

「最近、パパの行動は怖い」・・・と中学生の娘が前夜に言った。急にトンデモナイことをしだして、崖から落ちて死ぬんじゃないかと心配なんだそうだ。 

50歳前後の男と言うものは過ぎ去りし日々を思い返しつつ「再度若き日を・・・」とDNA保存の本能とやらで性行動が再燃する時期があるそうだ・・・と、医師ではない普通の人が生物学者風に語っていた。でも、そうかもね・・と少々納得しつつ我が身を振り返って日々を過ごしている。

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さて、インフルエンザ退治を主目的に、靴のリベンジを第二目的に、回春?再春?を第三の目的に、前夜の天気予報で天気図を読んで(一時シーマンだったので天気図は読める)最高の登山日和を逃したくない一心で深夜の高速を大分・湯布院へと向かった。

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名峰由布岳へはこれが4度目かな?5度目かな?

最初はグー、じゃなかった10歳のときに身体より大きなキスリングにキャンプ用具を詰めて従妹と夏に登った。10歳の子供にも東峰は難しくなく、素敵な山だと心に刻んだ。

登山口から拡がる草原に今では牛の放牧はされていないようだが、以前は有刺鉄線の張られた柵を開けたり梯子で乗り越えたりして登った。時折牛が寄ってくるので赤いシャツは着るな・・と子供の時に言われたことを40年たっても覚えている。

草原を越えると樹林帯・・・ここも歩きやすいように随分と整備されているようだ。

そして、合野越の登山道分岐点を過ぎるとジグザグに標高を稼ぐ整備された登山道になるが、登るに従って樹木の背丈が段々と低くなってくる。そして、視界が開けた道を更に登ると次第に岩が多くなりだして西峰と東峰の分岐部マタギへと出る。

更にそこより上には岩場が待ち受け、観光地(温泉)にも高速にも近く独立峰の由布岳は四季折々に初心者から熟練者まで楽しめる正に名峰であろう。頂上付近からは3週間前に登った?久住連山が遠望できる。

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2度目か3度目か覚えてないが、大学生の時に失恋逃避行で車に寝泊まりしながら早朝の由布に登ったことがある。この時も東峰だった。

その次、つまり前回は、その翌年の冬に大学の同級生と先輩とで冬の由布に登った。初めて鎖場のついた岩場のある西峰に登ったが鎖が冷たくて、頂上も寒くて長居は出来なかったが山頂で食べたオニギリと水筒代わりに口に運んだ樹氷の美味しさは忘れられない。

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そんなことを思い出しながら登っていると急に視界が開けた。麓で眺めた朝霧も少し減ってきたが、まだまだ湯布院の街を広く覆っている。中腹からの雲海も美しい眺めで、これだけでも来た価値があった。

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天候も予想通り素晴らしく、マタギから鎖場のある岩場が続く面白い?西峰に躊躇なく向かう。東峰なんか恥ずかしくて行けるかい?・・・という気持ちだが、後からゼーゼー息を切らしながら、そして顔を青ざめながら東峰に向かうとはこの時には想像もしていなかった。

今回は前回の冬と違って鎖は冷たくも無く、周囲に人も少なくなく怖さもほとんどなかった。でも、自身の体重の重さを痛感しつつ、後から来た写真のカップルに先を譲ると・・「どうして?」って聞かれたが、素直に「疲れてるから」と答えた。

この女性は僕のダブついた腹部を一瞥して納得したかのように先にグングン登って行ったが、僕がヘーヘー息を切らしながら頂上に着いた時には何故かいなかった。どこへ消えたのであろう・・・・ (後で分かったが、次回の記事へ)

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そんな僕をあざ笑うかのように・・・犬が登ってきた。そこにいた登山客15人ほどが一様に、「あの岩場をどうやって犬が登ったの? 鎖を持てるの、その犬?」って聞いていたが、犬が鎖を持つはずも無く、少し抱っこしながら登ったようだ。なんともご苦労なことである。しかし、犬が登れる西峰・・・テレビで紹介したいものだ。

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さて、犬に小便をひっかっけられそうになりながら、28年前を振り返ってオニギリを食べた。デジカメで写真を撮って、携帯で愛する妻と子供に写メを送信した・・・・時代の変化を感じる。

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耳を澄まして風の音を聞いていると、遥か1000mも下を走る高速道路のバイクの爆音が聞こえて、「ウルせーぞ、糞バイク野郎」と心で叫んだが、相手には聴こえなかったと思う。

しかし、澄ました耳に「お鉢回りに行くぞ、あそこが険しそうだね、あの岩場大丈夫か? 雨が降ったら行きたくない感じだな・・」などの言葉が聴こえてくる。観察していると、どうも西峰にこの時期に朝早くから登る登山客の1割位が「お鉢回り」へ向かうようだ。鎖場で先に行ってもらった二人連れはサッサと「お鉢回り」へ向かったのであろう・・・

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「お鉢回り」というルートがあることは知ってはいたが、どんなところか知らず、帰ってきてから翌朝ネットで調べるとこんな場所だと紹介されていた。

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「初心者同士では厳禁」・・・・こう書いてあったが、知ったのは翌朝だった。

紹介文を読めば読むほど、昨日はよくも怖いもの知らずで行ったものだ・・・死ななくて良かった、と感じた。

さて、次の記事でその恐怖の体験、「お鉢回り」をご紹介したい。「最近、パパの行動は怖い」という娘の言葉は、全くの正解である・・・自分でも怖い。

 

読んでくれてどうもありがとう