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Back To The Street ふろむ診療所

信頼の証・・?

開業医にとって「かかりつけ患者からの信頼」は何よりもうれしいもの・・・プライスレス

「よろず相談」は開業医の本業、やる気のミナモト

 

しかしながら時には相談されても困る内容もなくはない・・・

 

 

そんな相談が今日の外来で・・・ありがたや アリガタヤ オドロキや

 

D 『最近どうですか? 動悸とか血圧の急激な変動とか? よく眠れてますか?』

P 「あ~ン どうしよかな?(一呼吸置いて、意を決して・・) あのセンセ、それが毎晩夜が来るのが怖くて・・・ 夜になるとドキドキして血圧が上がって・・・ あんまり眠れないんです」

D 『そうですか? 最近そんな人も多いですね。悩みがあったら言って下さい。ストレスは高血圧の大敵ですから。不況の事? 病気の事? それとも将来不安とか?』

P 「あ~ン やっぱ言うのやめとこかな? (覚悟を決めて)実は主人がもう毎晩で・・・わたし困るんです。あの人、趣味が全くないから。断ろうとすると、夫婦だろ?ってガンガン怒鳴るし。私イヤなんですよ、もうあんなこと。あんた一体幾つなの?って主人に言うけど・・ 全然他に趣味が無くって・・」

D 『えっ?? (カルテの年齢欄を見て 絶句) ま、毎晩ですか?』

P 「もう私も辛くて・・・ 前に殺してやろうかとも思ったけど殺せるはずないし・・ センセイ、どうすればいいでしょうか? 誰にも悩みを打ち明けられなくて・・・ 何かいい薬とかないですか?」

D 『そ、それは医者がドウコウ出来る話じゃなさそうですし。ご主人たしか73歳でしたよね。ま、毎晩ですか? お元気でいいですよね・・ そんなんじゃ駄目ですよね。でも、そのうち減りますよ・・・きっと。それまでなんとか堪えて下さい・・・』

P 「センセイ、全然解決になりそうもないですね。でも、わかってるんです、医学で解決が無理なこと。むしろ健康で喜ばしい事も・・・ でも、やっぱり辛いんです。先生に相談して少しだけ気持ちが楽になりました」

D 『す、すみません、大してお役に立てずに・・ また、専門の先生にでも訊いておきます。あまり悩まないで下さい。変な行動は駄目ですよ』

 

 

なんと・・・久しぶりに答えに窮する相談だった。

73歳のご主人も患者さんなので・・・想像してしまって・・・顔が赤くなってしまった・・・

 

でも、患者さんに信頼された証拠だと思えば医者冥利に尽きよう・・・

 

相談してくれてどうもありがとう