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家族旅行

4月28日は祝日前で忙しかったですね。天皇誕生日・・・じゃなかった、何の日だっけ? みどりの日だっけ? 

何か開業してから祝日の名前がよく判らんので困る。認知症かもしれない。というのも、この12年間、祝日に仕事しなかった事が全く無い・・・透析してるから、仕事で。

だから毎年毎年GWの季節は一時的に重症のうつ病になって、ブログが愚痴で溢れかえる・・・まあ、納税のため、「子供手当」を外人に配るため僕は今年もGW期間は精一杯頑張るぞ・・・

 

さて、今日の診察で軽症糖尿病の患者さんが2か月振りに来院された。ヨーロッパを2か月間ほど贅沢旅行してきたから血糖値が心配だという。その患者は僕の父親と同じ仕事をしてて連休なんて無関係なハズなのに・・・なぜ??と疑問が湧いた。

非常に忙しかったが、「どうして長期の休みが取れたんですか?」と尋ねると、「仕事を閉めたんです・・ それで、家族4人、ヨーロッパを回ってきました。朝からワインを飲んで楽しかったですよ」という。彼の妻も航空会社勤務の娘も英国へ留学中の息子も以前に診察した事があった。

 

僕はドキリとした・・・カルテに書くペンが止まった。

三年ほど前に僕の両親も4代続いた家業を閉じた。もう100年になる家業だったが、中国の影響で継続が難しく、断腸の思いで会社を閉じていた。患者さんも同業で3代目だったという。僕のところは息子である僕が医業へ転換して軌道に乗った後の会社整理だったので比較的スムーズに家業を止めれたが、患者の会社は在庫整理で実は大変だという。

しかし、子供が育つまで60数年、自営業で休みなく旅行どころではなく働いてきた最後に、「家族4人での2ヶ月間のヨーロッパ旅行を贅沢に満喫した」のだという。笑顔ではあったが、やはりどこか寂しそうであった。

 

考えてみると、僕と妹が両親と4人揃って家族旅行したのは12歳までであった。もう40年近く家族旅行をしたこともないし、今後もないかもしれない。

僕が妻と子供たちと最後に泊りがけで家族旅行したのは3年以上前になる。こちらも今後もないかもしれない。

 

一応順調に仕事をして地域では高額納税者として経済的には困っていないが、GWにも休めず家族旅行が出来ないなんて・・・本当に幸せな人生なのであろうか?

確かに多額の納税が出来る体力と責任感が失われていないことには感謝しているが、それを喜びといえるほどには素直に慣れていない。煩悩が日々心に忍び込む・・・

そんな気持ちで患者さんの「家族旅行」の話を聞いた・・・

少し涙でカルテの文字がぼやけてしまった・・・

 

読んでくれてどうもありがとう