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Back To The Street ふろむ診療所

腫れ者に触るような・・・

春は転勤シーズン、当地は田舎ですが、僕が名医だとの評判を聞きつけてか?健康志向の高い保険会社職員とか インテリ層の代表である日教組組合員様とか アカデミックな左翼新聞記者様とかも新患として来院されます、ありがたいことです。

そんな時はいかにGW前後で外来が大混雑していようとも誠心誠意、他の患者の5倍近い時間をかけて診療を行い、説明も慇懃無礼と思われるほどに懇切丁寧に行います。まさに腫れモノに触るがごとき緊張感の中での息をつめた作業と相成ります。

最近では地方の教員でも中医協の委員になる立派な方もおられますし、M新聞には天下の青木記者もおられますから初診患者に対するリスペクトは開業医の必須項目です。

 

さて、先日も大混雑の最中に「某マスコミ関係者」が初心で来院されました(ということにしておきます。あくまでも想像話ですから、想像話。深い意はありません)。

問診票の職業欄に「毎朝読む赤い新聞記者」と書かれていました。一瞬緊張が走りましたが、次の順番の患者さんが馴染みの警察官でしたから僕は大船に乗ったつもりで診察しました。ところが・・・

この患者さん、転勤族で「宛名無しの紹介状」を持参されてましたが、通院コンプライアンスが悪くて、しかも慢性心房細動なのにワーファリンを拒否してるとの事で書かれています。アチャ~です、高血圧もプアコントロールの様ですし・・・

細かい事書くと(例え話でも)叱られますので書きませんが、なんと診察開始前から「今後あんたのとこに定期通院するかどうか決めてないから、検査は全然しなくて結構。前の病院から貰ってる薬だけをくれ」と、診察不要ともとれる口ぶりです。

のっけから戦闘モード・・・ですか?

 

よっぽど「初診時なので心電図やレントゲンや凝固能検査などしないと処方出来ません」と言おうかと思いましたが、検査してまた来られても困りそうな感じだったので、診察と「ワーファリンは必須ですけどね・・・」といって済ませました。

もちろん、診察と説明は嫌がられるほど懇切丁寧に行い、「このままでは脳卒中心筋梗塞に近いうちになりそうですね。@@病院がハイレベルですよ、この辺では・・紹介状はその際にお使いください」と丁寧に評判の良い?大きな病院を紹介してあげました。

「もし今度来られる際にはレントゲンも採血も心電図も必ず取りますし、ワーファリンも開始しますので・・ でも、他の病院が当院以上に評判いいですからご遠慮なく受診されて下さい・・」と丁寧に説明して差し上げました。

 

『大きな病院は待ち時間長いしな・・・』と言って帰られましたが、どうなんでしょう? まあ、この病態に関してこの辺で一番通院しやすいのは当院だと判ってるんでしょうけど、探りにきただけでしょうか?

 

次の警察官の患者さんからは、「やけに長かったですね」と小言を言われましたが、「初診のマスコミ関係者でしたので・・」の一言で理解出来たようです。

 

そんな訳で、ときどき外来が混雑しておりますが、ご理解のほどお願いいたします。

 

あっ、詳細な明細書渡すの忘れてしまいました・・・

ァッ、携帯電話への転送電話番号を渡してしまいました・・・

ァッ、今から急患が来られます、GW中ですけど・・・

 

想像話を読んでくれてどうもありがとう