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Back To The Street ふろむ診療所

大暑の昼休み

今朝未明に愛する妻の事を想いながら眠りについた・・・

朝、汗ビッショリで眼が覚めた・・・

悪夢を見たわけでも 六条御息所の怨霊が取り付いた訳でも 愛妻が夢に登場した訳でもなく、ただただ朝っぱらから暑かった・・・

 

庭が美しく整備された当院の欅の幹の根元に今年最初の蝉の抜け殻を発見した。とうとう本格的な夏だ・・・熱中症の患者が来なけりゃいいが・・・と思いつつ午前の診療を開始した。

こんなに暑いのにどうして患者さんは受診するのだろう・・・? 家で静かに寝てればいいのに・・・? どこか悪いのだろうか・・・??? と、思っているうちに35人終了、午前11時50分。さて、12時になったら透析室の回診だ・・・ と考えていると何やら変なザワツキが・・・

 

立て続けに2名の患者さん、どちらも吐き気とフラツキを訴えてのご来店、じゃなかった緊急受診。当院の受け付けは11時40分までなので正直言って「招かれざる客」、じゃなかった患者様です。

う~ン、メンドクセーなあ・・・といっても、熱中症には最適の時間帯でした。

一人目・・・軽症です。

二人目・・・昨年も同じ大暑熱中症で点滴2本して軽快してます。今度も軽いでしょう・・・まあ、チョロいもんだ・・・

 

こういう過信や軽率が命取り・・・まさに患者の命も取り、開業医の命も取りかねません、ハイ。

 

で、重症(というか、中等症)でした・・・

吐き気が続き、手足だけでなく肩や胸の筋肉も痙攣をしています。意識こそありますが、典型的な熱中症です。しかし、35度の低体温・・・

もし、もう少し早く来ていてば助かったのに・・・、じゃなくって忙しくて基幹病院に救急搬送したのに、幸か不幸か午前の外来が終了して昼休みに突入しようとする直前の来院で、透析患者を犠牲にすれば2時間半ほどの治療時間が確保できるという最悪の、じゃなかった最適の時間帯だったのだ。

 

しかし、輸液をしてもしても痙攣が顔面にまで及んでしまい、カリウム値が6.5まで上昇していたので焦りました。このまま透析しようかとも少し思いましたがブラッド・アクセスが面倒だし、透析の無い最寄りの基幹病院に送ると「何やってんだ」と怒られそうだし・・・家族とも連絡が取れずに少々焦りました。

結局はGI療法を併用し、輸液が1500mlほどでカリウム値が5.2まで下がって、ヘマトが下がり、ナトリウムも上がってきて、手足の指も柔らかくなってきて、オシッコも少し出て・・・

輸液2000mlとGI療法でカリウム値が4.2まで下がり、オシッコも二回目が出て痙攣は完全に止まって・・・ 幸いなことに家族にも連絡が取れ・・・

で、昼休みが終了して午後の患者が押し寄せてきました。

 

さすがに軽症ではなくって、イザとなれば救急車を呼ぶか透析しようかと思いましたが、昼休みだったので・・・頑張っちゃいました。お陰で透析患者は無視されちゃいました。

治療法が適切かどうか自身はないのですが、田舎の開業医ですから搬送するか否か・・・迷うところです。

でも、暑い中、ホッとしました・・・顔は火照って大変でしたが・・・

こうして、【大暑の昼休みの対処】は展開しました・・・スタッフの皆様、ご苦労さまでした。 

 

読んでくれてどうもありがとう