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Steve Jobs さんの人生

ApplePixar Animation を創業しCEOを務めていた Steve Jobs さんが56歳で先日亡くなった・・・

かねてより膵臓癌や肝臓移植術を受け、最近は表舞台からあのラフな黒いシャツとジーンズ姿が消えていたので予測されていたこととはいえ、56歳といえば若すぎる天才の死である。

彼を「天才」と呼ぶべきか、「想像力豊かな努力の人」と呼ぶべきなのか・・あまり彼を知らない僕には判断しかねるが、アメリカでは先頃、作家のマイケル・クライトン氏も若くして世を去られていて、「富豪の天才も病魔には勝てない」一人の生身の人間であることも痛感した。

 

下のリンク先のスタンフォード大学卒業式の2005年の映像で語られる「死と向き合う日々」の話も実に感情がこもったリアルな話として聞こえてくる。ちょうど、膵臓癌を一時的にせよ克服した時期の映像であり、まだまだ希望が読みとれる表情ではあるが、スタンフォード大学だけでなく、世界中の若く才能溢れた後進たちに伝えたい言葉を述べたのだろう。今ではYou Tube のお陰で世界中の人々が繰り返しスピーチを聴くことが可能であるが、パソコン時代の発展に彼が大きく寄与したおかげでもあろう。有り難く初めて拝聴した・・・

【スピーチ後編】   http://www.youtube.com/watch?v=jQkJsyDUFhU&feature=related

 

最後にStay hungry, stay foolish という言葉が訃報を伝えるTVのニュース映像から繰り返し流れてきていたので、あまりApple とは無縁の僕もスピーチ全体を聴きたいと思っていたのだが、そのフレーズ以外にも素晴らしい話が沢山あったので子供達にも聞かせたい。

【スピーチ前編】  http://www.youtube.com/watch?v=FNFX2RwOn54&feature=player_embedded

 

ある医師の方のブログでも「後編」を主に取り上げてあったので、あわや「前編」を見落とすところだったが、僕自身は「3つの話」のうちで、実は最初の「大学入学と退学の話」が一番興味深かった。

 

iPod も iPad も 新しいMac PC も iPhone も 全く購入して使用したこともない時代遅れのスマートではない僕だから、スピーチの内容も初めて聞くことばかりだったが、最初っから衝撃的だった・・・

 

彼が大学中退したことは流石に知っていたが、それは例の「ガレージ成功物語」のせいで大学継続の必要性も無くなったからだとばっかり思い込んでいたが、違ったようだ・・・

 

彼は「未婚の母」から生まれた直後に、「里子」に出された様だ。その「育ての父親」は高校卒業すらしておらず、「育ての母親」も大学卒業していなかったため、高等教育を授けたい一心で里子に出す決意をした「実の母親」は、「育ての両親」に対し息子を大学に進学させる条件にサインさせて里子に出したのだという。

労働者階級で裕福でない家庭の収入の多くが彼の教育費に消えていく状況をみて彼は大学を中退する決意をしたのだそうだ。そして「去る決心」が自由な学びの精神を生み育て、将来の彼の大成功へと「点と点が繋がる」ことになったのだという。聴きながら涙が出てきてしまった。その彼が、世界最高レベルの大学の卒業式で祝辞を述べる姿に感動してしまった・・・

もちろん、「2番目の話」も 最後の「死の話」も素晴らしいが、僕自身は、恵まれない環境で育った彼の「その後の人生」を想う時、彼自身にも彼の「実の母親」にも 「育ての両親」にも大きな拍手を送りたい・・・

 

いままで、Apple 製品を自身で購入・使用したのは、1992年に出たMac PC を 留学先だった Penn大の生協で購入した一回きりであるが、なんとなく来月にでもそろそろ Apple ファンに変身してみようかなぁ?と感じている。

別に「他人の人生」に振り回され、「ドグマ」に犯されてもおらず、「バカのまま」生きている自由な比較的恵まれた人間の一人だと自分自身を思うのだが、「他の人々のために何かを生み出したか?」と問われると、恥ずかしながら全く答えが浮かんでこない・・・

 

読んでくれてどうもありがとう