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Back To The Street ふろむ診療所

ダメでしょう、さすがに・・・

【 TPP 参加は絶対にダメ・・】、というのは誇りある日本人の常識であっても、拝金主義の売国・非文化的国賊の様な民主党執行部の皆様や米さんに代表される経団連のアンポンタン執行部の皆様には通用しないらしい。実に悲しいことだ・・・

 

 

でも、今日は【 さすがに ダメでしょう・・・ 】 と言いたくなる様な患者さんの言葉を聞いた。

 

この患者さんはご夫婦でもう10年以上通院して頂いている。真面目な元公務員のご夫婦で、妻の親が永年認知症からの要介護状態で、患者さんは親の介護に多くの時間を献身的に捧げてあった。そして、とうとう身体的にも増悪し、ほぼ寝たきりで、最近は子供の顔も判らず、開眼もせず、食事も摂らず、経菅栄養に至った様子だ。

そして、今回の御相談内容は、『 腎機能が凄く悪化して透析が必要になりそうで、希望されるならば別の病院に転院して頂いて透析導入を頼んでみますが、どうしますか? 』 と言うものだったらしい。

透析と介護でオマンマを喰っている開業医である僕が相談には最適と思われたようだ・・・

 

診療時間の合間のごく短時間で、相手の親の生死にかかわる相談にのるのはどうかとも思うが、今回の場合はさすがに、「意識が無い、食べられない、寝たきり・・」の認知症高齢者であって、意識が回復して要介護状態が大きく軽減されるならまだしも、どう考えても「透析は導入すべきではない、適応外・・」と思うのである。

ただ、それは実母の死期を確実に早めることに成るだけに、眼の前の患者さんに向かって、「透析導入すべきとは思えません、しない方が良いんじゃないでしょうか?」と言うのが精一杯だった。

 

本音を申せば、≪ 寝たきり要介護で年間400万円、透析導入で更に年間400万円が最低でもかかります。その年間800万円以上の医療費・介護費の殆どは税金と誰かの保険料なんです。このような場合、僕の親なら透析導入などせず、自然な死を選ぶでしょう。例えTPP参加しなくても日本の医療保険はパンク寸前なんです・・ ≫ なのである。

ごく短時間の相談で患者さんが理解出来たかどうか不明だが、透析導入を奨めた?あるいは、ほのめかした医師の方もどうかしてるんじゃないか? と感じた。

 

透析導入はダメでしょう、さすがに・・・

 

読んでくれてどうもありがとう