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奈良の旅(1)

どうも最近は、本業のあまりの忙しさと開業医としての労務関連の気苦労に一人悩み、また50歳を過ぎたあたりからの「人生の過ぎゆく速さ」に恐れを感じて、時を追うように日々を過ごしている。最近、僕と会う人は口々に「お疲れのようですね。どっか悪いんですか? 何か悩みがあるのか?」と気遣ってくれるのだが、半分は遊び疲れなのでご心配なく・・・

そんな訳で、先々週の【宮島・弥山登山の旅】に続き、先週末は奈良・大和路を一人旅した・・・もちろん、出発は当日に決めたのだが、前夜に約3時間しか眠れなかったので我ながら無謀な計画だったかもしれない。しかし、時は僕を待ってはくれないし、僕には土曜日の午後4時過ぎから月曜日の朝8時までの時間しか事実上許されていないので、「行ける時に行くぜ・・」と最近は考えるようにしている。今は携帯電話がどこでも繋がるので、フラっと出かけてから行方不明で困ることもないし・・・

 

奈良には中学の修学旅行以来何度か旅したことがある。ここ数年は京都よりも興味が強くなり、明日香方面に2度、奈良市内の若草山にも登り、京都と奈良の間の浄瑠璃寺へも訪れた。ただ、なかなか行けない場所もあって、今回ふとしたことから一泊で奈良へ出かけることとなった・・・代表的パワースポット、春日大社三輪山の神性に触れ、健康を兼ねて古道「山の辺の道」を歩くことが目的である。

 

以前に飛鳥を何度か旅して感じたことは、この前は一体どこ?という素朴な疑問だった。また、畝傍山・耳成山・天香具山の大和三山が束になっても敵わない三輪山の神性は何故なのか? そして、箸墓古墳はホントに邪馬台国卑弥呼と関連する遺跡なのだろうか? などの興味が湧いてきた。

飛鳥時代と言えば、古墳時代を経て6世紀の仏教文化との関連が深まり、蘇我氏中臣鎌足、そして聖徳太子などを思い浮かべるが、奈良の始まりは修学旅行や観光客の多い高松塚古墳や石舞台などのある明日香村ではなく、やはり現在の桜井市付近である様な感じがする。特に、山自体が御神体である三輪山には一度行ってみたかった。前回の宮島・弥山もそうであったが、「神の山」と祀られるにはそれ相当の理由があると思うからだ・・・

また、中臣鎌足が死の床で藤原の姓を授かり、その藤原家が連綿と日本の中心を担い、かの猿と呼ばれた木下藤吉郎、後の羽柴秀吉豊臣秀吉までもが関白の地位に登り詰めるために「藤原」の姓を必死で求めたことなど、その藤原氏の神社「春日大社」には行ってみたかった。

東大寺など奈良の寺院の有名所には一応何度か足を運んだことはあったが、不思議と春日大社にはこれまで行ったことは無かった。ただ、NHKの番組などで、春日大社の裏の原生林の姿とか、暗闇の中で神様を遷坐させる神儀などを観た記憶が不思議と消えずに残り、最近になって偶然にも12世紀から800年以上連綿と続く【春日大社若宮おん祭り】の存在を知った。そして、それが毎年12月17日に中心行事がおこなわれると知ったのは数日前だった。

今年は偶然にも17日は土曜日であり、春日公園内の「お旅所」から春日大社摂社である若宮へ戻る「還幸の儀」が夜11時頃から行われると知り、これならなんとか土曜の4時まで診療を終えてからも間に合うかもしれないと天気も確かめた上で旅だったのである。当然、新幹線の切符は当日駅で購入し、奈良市内のホテルは京都駅付近を走る新幹線の車内から数時間前に予約した。年に一度の大祭だというのに、僕の様なモノズキはあまり多くは無かったようで、ホテルの当日予約は楽勝だった。ただ、凄く寒い夜だったのではあるが・・・

 

奈良の旅(2)【春日大社若宮おん祭り】へと続く・・・