Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

ご苦労様です

2012年も間もなく暮れようとしていますが、年末30日の日曜日を皆様いかがお過ごしのことでしょうか? 

僕は・・・ヤッパリ愚痴りながら「お仕事」です、一応。今朝、ワケアッて未明に出勤してそのまま院長室に一人お寝んねして今宵は10時過ぎまで透析の予定です。元旦の透析をズラす為の工夫ですから別に苦にはなりません。いつものことですから・・・

さて、今年の出来事は今年のうちに書き残しておこうと思います。似た様な記事を 2011年1月21日 に書いたことがありましたが、約2年振りに同じラーメン屋さんに・・・、イヤイヤ同じ大学病院に救急車で搬送してきました。

いつもは救急搬送は看護師さんの同乗か、スタッフ無しの搬送を救急隊にはお願いしていますが、重症患者だったり搬送距離が長い時などに様々な条件が合えば僕が同乗していくことになります。数日前にはその条件がナントカ揃いましたので同乗して行きました・・・

その日の条件とは・・・

@急変が予測される心筋梗塞(疑い)だったこと・・・

@比較的搬送距離が長かったこと・・・

@外来診療に支障が少ない夕方だったこと・・・

@透析患者がいない時間帯だったこと・・・

@看護師さんの勤務時間に支障をきたす場合・・・

要するに、僕が動ける時・・・だけなんですが。

夕方5時半にST上昇の心電図を呈した患者が来院・・・心筋梗塞の5年振りの再発が疑われ、応急処置後に5年前の治療機関である大学病院へ連絡。2度目ということもあり即病棟へ搬送して対応をして頂くこととなった。

5時半から6時までの患者さんには無理言って簡単な診察・問診だけで処方して帰宅していただいた。新患さんは翌日に来ると言っていただき、久々の呼吸苦の方はヤバそうだったので別の近くの救急病院へと誘導し、6時少し前に救急車へと乗り込んだ。奥さんとは初対面かもしれないが、5年前も切迫梗塞での救急対応だった記載がある。自分でも「運が良い」と話しておられたが、確かに前回も今回も結果オーライだったのである。

とっても人柄の良い夫妻で、救急搬送に他の患者さんを犠牲にして無理して同乗しても穏やかな気分でいられるから、いつもギリギリながら良い結果が付いて来るのであろう。医療の現場とは不謹慎ながらそんなものだ。自分の都合などどうでもいい・・・医療の原点に戻れるのも良好な患者・医師関係あればこそだ。

さて、いつもは救命センターへ搬送するが、なぜかこの日は病棟へ・・・ 何故か、というより僕が何故か病棟へ電話したのが唯一の理由かもしれないが。

新しくなった病棟へは実は初めて踏み込んだ。ついでにジロジロと「カテ待ち」時間の間にスタッフ達とお話をしたり病棟探検をしたのであるが、医局を離れての月日の長さを改めて感じた。もうアレから15年になるのか? と、ガラス窓の向こうの昔懐かしい夜景を眺めながら思った。

そして・・・女性医師の多いこと。しかも、医療ドラマを観てるかのような美しい女医さん達が心筋梗塞疑いの患者に群がって、大人しい男性以上にキラキラ輝く様子は新鮮だった。循環器科であれほど女医が活躍しているとは?? もう時代も変わった気がした。でも、自分の娘たちの事を想い出すにつけ、女性の社会進出が更に伸びて欲しいと素直に思うのである。その場を取り仕切っていたのは、ある先輩のお嬢さんだった・・・(ガンバレ、娘達・・・)と心の中で願った。

その患者は典型的な検査所見ではなく症状も含め総合的に少々僕の理解を超える貴重な症例だったので、勉強のつもりで心カテまで見学して帰ることにした。

大学病院の滞在2時間・・・貴重なレアケースの虚血性心臓病の生の勉強になった。そしてその場の研修医の皆さんにも、開業医の頭の中の動きが勉強になったのではないかとも思う。患者さんの結果も予想よりもベターで、僕は2年前に約15年振りに訪れたラーメン屋さんに向かった・・・

前回は白衣にコートを羽織っていたが、今回は全て予定の行動かと思う様な普段着・・・つまり患者搬送の時も白衣を着て行かなかったのである。出身医局の病棟なので「M医師の顔くらい知ってるだろう・・」との期待むなしく、向こうもコッチも互いの顔など誰も知らず、看護師さんから見たら病院をジロジロ眺めながらうろつく不審者以外の何物でもなかっただろうと思う。やはり15年は長い・・・

わずかにその夜の病棟責任者と、カテ責任者の二人だけが顔見知りだったのであるが、確かに15年目以上の医師が夜に病棟には居ないであろう。研究室に顔出せばウジョウジョ年末でもいるのであろうが・・・

まあ、年末のこの時期のしかも時間外の救急患者を寄ってたかって皆さんご丁寧に診療していただいて誠にありがとうございました。病棟責任者の「こうやってみんな消耗していくんだよなぁ」という言葉が気がかりですが、「トレンヂィードラマ風の美女医連中もなかなかヤルジャン・・」というのが今年最後の僕の医療に対する感想となりました。

救急隊の皆さんも、救急病院の皆さんも、大学・教育医療機関の皆さんも、そして年末年始もほぼ休みなく診療に当たる医療関係者の皆さんも、ついでに年末の愚痴ブログを書き殴るM医師も 誠に御苦労さま です。

お互い身体を大切に、2013年も頑張って行きましょう