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Back To The Street ふろむ診療所

バカ野郎

昨日の夕方、介護施設の採用面接を行った。

募集内容は正職員の介護福祉士、年齢不問、性別不問・・・

今回は運よく募集広告が出た日の朝に電話問い合わせがあり、その後も数人から履歴書が送られてきた。年中無休の介護施設においては施設の増加に職員の育成供給が間に合わず、官が決めた介護報酬で自動的に決まる極安の労働報酬という官製ワーキングプアの問題があり、離職者も後を絶たない。

今度の折り込み広告には競合する隣接の同業他社も求人広告を出しており「どこも人手不足なんだなあ・・」と暗澹たる気持ちになることがしばしばだ。しかし、建設会社が運営するお隣の介護施設は正社員ではなく「常勤パート」や「夜勤専門パート」で倹約してる様子だ。ただ、そこの夜勤手当が今回から大幅アップしていて、地域のバランスをひどく損ねながらの「急募」の印象、困っているのだろうとお察しする。伝え聞くところによると、周囲に「相場を上げて申し訳ない・・」と漏らしていた様子だ。そりゃ、周囲は困るだろうなぁ・・・

さて、面接に話を戻そう・・・

23歳の若い女性介護福祉士でハキハキして経験もあり、「どうして我が法人に?」という印象の応募者だった。若い女性は「妊娠出産の雇用リスク」が肉体労働が必須の介護施設での躊躇要因ともなるが、当法人は過去に4人の産休を断ることなく乗りきってきている。このような100%産休取得の医療介護の法人は珍しいのではなかろうかと自負するところである。しかも、今回募集の介護施設は全員「正職員」待遇である。当然経営を圧迫するので珍しいと思う。

その応募者は現在も同業の施設に勤務中であり、まだ勤務開始後4カ月目で当法人よりも手取り額が大きい好条件なのに一体なぜ辞めたいのであろうか?と不思議に思ったがよくよく訊ねてその理由が良く判った・・・ と同時に怒りを覚えた。

調べてみると、その運営会社も本業は「建設業・不動産業」とのことだった。数か所の介護施設を運営している。介護バブルを夢見て異業種参入したバカ野郎企業の一つだったようだ・・・

なんと、「正社員」として説明し採用したらしいのに、4か月目にもかかわらず、社会保険にも加入させてくれず、健康保険に至っては問い合わせると「君はまだ若くて病気にはならないだろうから入らなくてもいいだろう・・」と言ってなかなか加入してくれないらしい。保険証無しの週40時間勤務を強いられているようだ。おまけに夜勤中に強制的に3時間もの長い休憩時間を取らされて事実上のサービス超過勤務状態が普通の様だ。明らかに労働基準法違反のバカ野郎な企業である。

その浮かした加入義務のある費用負担を給与としていくらか上乗せして支払うことで「見かけの手取り額」を当法人よりよくしている様子だった。なるほど・・・ではあるが、怒りを覚えるのだった。告発しようかしらん?とさえ思う。

今宵、労務士さんが来られたので聞いてきたら「ヒドイですね・・・、でも他業種ではタマに聞きます。さすがに医療では聞きませんけど・・」とのことだった。僕はその若い親孝行な女性が可哀想になって「即採用」を内定し、「明日(今日のこと)にでも施設長さんに退職の意向を伝えてきなさい・・」と送り出して今日を迎えた。

しかし、夕方になっても全く連絡が無く、なんか無責任な女性だなぁ・・・内定は失敗だったかなぁ・・・と思っていたら連絡があって、またまた驚かされた。

その平日しか勤務しないバカ施設長とやらは、今朝応募者が面談に行くも「今は忙しいから昼過ぎに来なさい」と云い、昼過ぎに行くと「会議に外出したから夕方来なさい」と伝え、夕方行くと他の職員が「今日は早めに帰って戻ってこないらしい。連休明けに来なさい」と言ったそうな・・・ なんともヒドイ馬鹿野郎な施設長だ。経営者も経営者なら雇われ施設長も施設長だ。だから土建屋経営の介護施設は困るのである・・・

僕はもう自分のカワイイ子供が勤務先で不当な扱いを受けたかのような激しい怒りを感じる。介護同業者なのに別世界の土建屋さん達・・・ 困ったものだ。可哀想で可哀想で、その若い娘さんを即採用して社会保険加入も健康保険証を直ぐに作ってあげようと決めた。父親が知り合いから娘さんを採用して欲しいとの電話を受けたようだが、事情を話して父親の知人の方には申し訳ないが面接で会わないことにした。

近くには土建屋さんの介護施設がどんどん出来ようとしている。他の異業種からの参入もエスカレートしている。もう介護報酬と給与水準のバランスは破たん寸前だというのに未だに介護バブルを信じる拝金主義の異業種参入さん達・・・

そんな馬鹿野郎な経営者どもにドンドンと荒らされる日本の介護保険制度・・・ もう俺は怒ったぞ

真っ先に応募してくれた@@@さん、うちで一緒によりよい介護に頑張ろう