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Back To The Street ふろむ診療所

帰路の寄り道

阿蘇サイクリングデビューは期待以上の天候と想像以上の感動だった。これまで幾度となくスポーツカーで走り抜けた高原の道も、好きな女性を助手席に乗せてお気に入りの音楽を聴きながらのドライブよりも静かでユッタリとした時の流れも素敵に感じた。

30数年前に同じこの自転車で走った阿蘇や久住高原での想い出は大切なものであるが、20代で走った道と50代で走った道とでは何かが違う様にも感じる。「もう何度ここを俺は走れるのだろうか? 次もあの坂を登ることが出来るのだろうか?」という人生の絶頂期を過ぎた一抹の寂しさと同居する長き想い出が交差するのではないか?と思う。今回もこうして走れるなんて去年なら夢にも思わなかったのだから・・・

若い頃は次の日もまたその次の日もペダルを回してどこまでもどこまでも走り続けて行くことが出来たが、今は足を停めた途端に患者からの緊急電話や明日からの忙しい仕事が頭を過ぎる。そして日曜日が月曜日に変るまでの僅かな自由時間に精一杯の贅沢をしたいと願うのである。

夕日が沈む前の阿蘇・・・ 

肌寒さを感じる時に温泉で汗と埃を洗い流して服を着替えて家路に就こう・・・

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どこでもよかったが、最初に眼に止まった「立ち寄り湯」の脱衣場で20歳前後の若者と出くわした。僕はまだサイクリングウエアを身につけていたのだが、彼は「何かスポーツをされているんですか?」と人懐っこく僕に問うた。確かにこの格好でスポーツをしていなかったなら逆に滑稽だろう。

「サイクリングだよ、阿蘇を走ってきたんだ。火口までね・・」と答えた僕に彼は、「カッコいいっすよ・・・」とにこやかに言ってくれた。僕を何歳と感じたか知らないが、自分の父親と同じ位だとは思わなかったかもしれない。

痩せてから初めて誰かに「カッコイイ」と言われて驚いたが、阿蘇の火口とラピュタを走った後だっただけに素直に有難くその褒め言葉を受け取った・・・

サッパリした後はせっかくなので熊本名物の郷土料理を楽しむことにした。一人での夕食は寂しくもあったが、旅として完結させるには郷土料理は相応しかろう。温泉で紹介してもらった居酒屋へと向かった。野焼きの昨夜は満員だったらしいが日曜日のその夜は貸し切り状態だった。

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まずは、馬の生レバーが出てきた。牛レバーは生では禁止になったが馬はOKらしい。

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次は、馬刺しと馬のタテガミ部位の脂身が出てきた。

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最後に、からしレンコンが・・・  食べた後でお姉さんが「辛いですよ」と当然のことを教えてくれたのだが、予想よりも遥かに辛くて思わず馬刺しを呑み込んで誤魔化した。「先日は韓国人がから過ぎて半分以上残したんですよ」と言われ、意地になって泣きながら全部食べた。数切れにしとけばよかったのだが、15センチくらいはあっただろうか? 次は注文しないかも・・???

他にも頼んで、締めて4800円・・・ 阿蘇の想い出としては お安い、と感じた。

さて、家路を急ごう。ワンコ達が僕を待っているハズだ・・・

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スッカリ暗くなった山間の細く曲がりくねった道を選んで愛車でのドライブを楽しんだ。タイヤを軋ませまではしないが、スリリングな夜道のハンドリングを楽しんだ。

全てが思い描いた以上の一日だった・・・

もう「女性なんていなくてもかまわない」と思った・・・(笑)

読んでくれてどうもありがとう