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Back To The Street ふろむ診療所

映画の中の「生涯」

また最近よく映画を観るようになった。平均すると週に4-5本観ている様な気もする。今日も古いモノクロの【終着駅】を観た。モンゴメリー・クリフトは嫌な野郎だった。名作かもしれないが、なんだか後味の悪い映画だったなァ  同じイタリアの不倫旅行でも、まだ、【旅情】の方が気持ちがイイ・・・

・・・と、冗談を言う暇はないが、偶然にも今週2本続けて「生まれてから死ぬまで」を描いた映画を観てしまった。奇跡の様な偶然だと思う。なにしろ、主人公が生まれた当日から死ぬ当日までが描かれた映画を2本連続である。

他にパッとはなかなか思い浮かばない・・・

まずは、【ニューシネマパラダイス】のイタリア、トルナトーレ監督の作品【海の上のピアニスト】・・・、傑作【マレーナ】の前年に製作された趣深い名画である。

 

いいなァ、この監督の感性と、作曲家の相性は抜群、無敵・・・ 泣けてきまっせ

 

次は、【トト・ザ・ヒーロー

これも楽しくも悲しい名作だと思う。途中はチョット・・・と感じる時間帯もあったが、終わり方が爽やかで楽しい。死の場面がこれほど楽しく嬉しく描かれ、しかも彼の生まれた日の産院の揺りかごのシーンからずっと描かれているのは上手いなぁとすら感じる。

歳とって、どうも人生というか「生涯」を思い浮かべることが多くなった。生まれた日など覚えちゃいないが、死ぬ日もボケちゃいなくて、本当に「生涯」が走馬灯のように脳裏を駆け巡るのであろうか? こんだけ煩悩に溢れ絡まっている僕の様な人間は、「生涯」などグチャグチャで振り返るのも難しそうだ・・・

できればそんな厄介な想い出なんてどうでもいいから、初恋から幾度となく繰り返してきた淡くも儚い失恋の相手の顔が次々に浮かんできてくれると有難いなぁと思う。

 

なかなか映画の中で「生涯」を伝記小説のように描くのは時間の関係で易しくはなかろうが、正直言って、伝記小説の主人公になれるような人間が僕は羨ましい。

監督さんの若い時代の作品と、歳を重ねてからの作品を比べて観るのも最近は何となく楽しい。監督自体の顔の変化も興味深い。これもまた、ジャンヌ・モローの影響かと思う。

  

映画監督にせよ、俳優にせよ、音楽家にせよ、芸術家にせよ、長い人生の中で変らぬ人、大きく変わる人、最初が最高の人、次第に高まりゆく人、長いブランクをものともせず復活してくる人・・・ 色んな人生のパターンがあるのだが、やはり「生涯」を終えてようやく評価が固まるのであろう。

もちろん、ほとんどの人々の人生は他人の評価など無縁であろうし、他の人々の記憶にも残らないのであろうが、僕の様なナルシストの大バカ者は、どうしても死ぬ時の自分の評価が今から気になって仕方が無い・・・・ ヤッパリ馬鹿なんだろうなあ