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Back To The Street ふろむ診療所

70数年振りの再会

今日は待合室から大きな歓声が聞こえてきた・・・

診察室に呼びいれた患者とその娘さんが、「今そこで昔の友達に久しぶりに会ったんです。70数年ぶりだそうです。あっちの人から@@さんでしょ?違ってたらゴメンナサイ。私は**ですよ・・と声をかけられたんです。母の方は最初判らなくって、あなたは誰?と訊いてましたが、ようやく想い出したみたいです。でも、70数年ぶりらしいです」と、間に入って耳の聞こえにくくなった母親の通訳を苦労してしたらしい娘さんが驚いていた。

もちろん、僕も看護師も皆おどろいた・・・ 70数年ぶりに会っても顔も名前も想い出せるものなのか? 91歳の同級生たちの記憶力は凄い、凄すぎる。介護保険とか認知症とかは無縁のハズだ、二人とも・・・

どっちも91歳には見えないのも確か。しかし、一人はペースメーカーが植え込まれ、もう一人は残念ながら重たい病気が最近発見されてしまったばかりだ。70数年ぶりに当院の待合室で偶然再会した二人にとって、もしかすると最期の会話になるかもしれないと思うと、お二人の主治医として運命を知る立場ゆえ、少し複雑な思いがしてしまう。なにしろ91歳同士の再会である。

近く僕も大学の同級生で超可愛い女医さん達と再会の計画もあるのだが、どんなに歳を重ねようとも、同級生というのは特別の感情を共有できて大切な存在だと思う。昔よりも同級生の有難味を感じるようになったのも歳のせいなのだろう。嬉しいやら悲しいやら・・・複雑な心境だ。

91歳の患者さんたちは、口には出されないが、これからの人生をどのように考えて毎日暮らしてあるのだろうか? 一日一日を淡々と気負いなく生きて過ごしてある様に感じもするが、毎晩寝る時に何を思って眼を閉じられるのだろうか? 医師として理解しておくべき事柄の様な気がする一方、やはりその歳にならないとホントのところは判らないであろうとも思うし、判りたくも無いとすら思うのである。

人生は長い様で短く、短い様で長い・・・

精一杯生きるしかないようである・・・

読んでくれてどうもありがとう