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Back To The Street ふろむ診療所

患者の自殺

最近はノンキに映画の話ばかり書いていたが、実はこの半月ほどは色々と悩ましい事が続いていた。そのストレス発散の方法として映画に逃避しているだけかもしれない。

二人の優秀な職員が妊娠して退職した。引き止めたが、優秀な人ほど育児にも熱心なようでキッパリと退職して出産育児に備えるらしい・・・判らなくもないが、悩ましい。

退職者の後任をようやく採用したと思ったその日に別の介護職員が突然欠勤しだしてそのまま有給休暇利用して退職・・・せめて2週間前に退職意向を伝えて欲しかったけど、いきなり退職とか、僕には全く理解不能で実に悩ましい。

上記の退職者の退職翌日には応募者があって面接して既に決定したが、現職中の人なので、別の施設ではまた人探しが始まるのであろう・・・きっと理解不能で悩ましいと思っているのだろうなァ。こっちは幸いなのだが。

透析患者が土曜日の深夜1時に39度の突然の発熱で呼び出され対応したが、幸いその後数日で平常に戻りホッとした。翌日の日曜日は遊びに行く元気がなくなったが、深夜に僕を呼び出したい患者と家族の気持ちは良く理解出来る。た呼び出されて嬉しい気持ちは全然ないけど、入院に至らず改善に向かうと医者冥利に尽きる。

介護施設に入居中の方が39度の発熱と下肢の腫脹・疼痛があるということで朝の6時に呼び出された。朝に弱い僕の最も嫌いな時刻の往診だったが、この人も初期対応が良かった様で入院に至らず、少し嬉しい気分で眠い目をこすって外来へ突入した。寒くなかったことは幸いだった。

ただ、これらは普通の出来事、よくある出来事でもあって、数カ月もすれば忘れることだろう。しかし、先日の透析患者の自宅での自殺に関してはたとえ10年たとうが、20年たとうが忘れることはないと思う。現に、約10年前に大学病院に紹介入院中の透析患者が自殺したことは、その前後での様々な人との会話などもハッキリと覚えている。

もう一人の8年前に自宅付近で入水自殺した患者もまた透析患者だったが、そこへ至る数ヶ月前からの患者とのやり取りまで克明に記憶している。

思い返せば三名とも自殺の数カ月前から言動が確かに自殺するかも?と思えるような感じだった。週に三回も治療でお会いする透析患者ゆえ、自殺のショックは大きい。

透析・老化・合併症・・・と、深い悩みが体調不良の時には湧きあがってくるのであろう。ただ、週三回も回診して会話をかわすのに自殺の兆候に気付かなかったというのが悩ましい。

患者自殺の報せを電話で聞くのは実に悲しいことだ・・

読んでくれてどうもありがとう