Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

今年の最後の読書

今年は仕事関係を除けば、サイクリングと、DVDを含めての映画と音楽コンサート関連に時間を使うことが比較的多く、やや読書に割く時間が少なかった。恐らく、当ブログで本を紹介する機会は激減したのではあるまいか?

確かに小説、特にミステリーを読むことは随分と減った。娯楽小説と感じる本を読む時間がもったいなく思えるほど時間貧乏な気がしている。

しかし、身に沁み込んだ読書の習慣はそう簡単に抜けはしないのも確かで、僕はどっちも園が無いが、タバコやアルコール中毒と似た感じかもしれない。だからそれなりに多読は今も続いているのである。カバンには常に2冊は仕事以外の本が潜んでいるのである。

そんな僕の今年最後となるであろう読書に選んだのは、50歳を迎えた東京芸大卒のエクソシスト研究家でスローフード研究家?の島村菜津さん著【スローシティ】という新書だった。「世界の均質化と闘うイタリアの小さな町」という副題がつくそれを今半分読んだところである。あと2日で年内に読み終えられると思うが、実に「日本のツマンナサ」を教えてくれる本である。

イタリアの10の小さな町が紹介されていた。人口5万人以下が基準の様だが、2008年の時点でイタリア国内に57、世界では104の街が「スローシティ連盟」に加盟しているそうな。更に小さな15,000人以下の規模の街のネットワークもあるらしい。スローフード運動が基盤となったユニークさを大事にする地方の街の集まりだ。

イオンを始めとする大型店、全国どこでもあるチェーン店、郊外店などで破壊しつくされている日本の馬鹿野郎どもに読んで欲しい本だと思うが、馬鹿野郎達は読書の習慣もなかろうから「失望」するしかなさそうだ。

まあ、僕の生き方にもどことなく似た「スローシティ」は、小さな町が「闘う」ことでユニークさを花開かせる点で好感を抱くのである。

欧米の地方都市の「小さなホテル」も大好きだが、パスポートを持たない生活をしている開業医故、いくら読んでも当面は旅立つことが出来ない悲しみを抱きつつ、今年最後の読書を満喫してみようかと思っている。

来年はまたどんな本に出会えるのだろうか?