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Back To The Street ふろむ診療所

ある医師ブロガーの死を悼む

今日、ある医師ブロガーが亡くなった・・・ 

僕と同じく自転車が好きで、その中でも特にクロモリ・ヴィンテージ自転車が好きで、マイナー映画が好きで、同じ島に住んでいた人だが、名前も知らぬまま幾度かコメントを交わした脳外科開業医さん・・・

お酒が好きで、美味しいものが好きで、写真撮影が好きで、アニメが好きで、亡くなる直前まで前向きで走り続けた脳外科医さん・・・

僕が痩せることを決心し、再び自転車(それもクロモリ)に目覚めてのめり込む直接のキッカケになった一つが彼のブログとの出会いだった。確か、約1年半近く前に古い自転車に関するキーワードの検索でタマタマ出会えて以来、ずっと毎日のようにアクセスして記事を読むブログの一つとなった。そんなブログは僕には全部で10も無い。

そんな彼のブログに昨年5月に一枚の胃カメラ写真がアップされた。彼自身の検査結果だった。専門外ではあるが、一目で厳しい予後を想像出来た。もちろん、本人も判った上での掲載だったと思うし、これから始まる闘いへ向けての覚悟を込めての突然の記事に衝撃を受けつつ励ましのコメントを書き入れたのを想い出す。

彼は強かった・・・ 逞しかった・・・

医師にとって自身の末期癌の検査結果に接した時のショックは非医師の比ではないと思う。ましてや50歳を前にしての開業医にとって、どう折り合いをつけつつ病気と闘って行くのか・・・ 今の僕は想像も出来ないが、その後もずっと週に何度も書き続けられたブログ記事を読みながら様々なことを教えて頂いた。確実に死に向かいながらも人生を楽しもうとされる彼の日々の生活に心打たれながらこのブログも書き続けてきたかもしれない・・・

彼の最後の記事は12月31日の朝にアップされている。毎年恒例の一年間の総括が事細かに書かれている。よくも冷静にこれだけ書けたものだと思うくらいにキチンと総括されて書かれていた。その日の彼の言葉に、「大滝さんが・・・、さぞや無念でしょう。ご冥福をおいのりします」とあった。

64歳の大滝さん・・・ 49歳の脳外科医さん・・・

来年5月の50歳の誕生日を迎えたい、6月のワールドカップを観たい、もうスグ届くハズの昔憧れたヴィンテージ自転車に乗って友達と一緒に走りたい、もっと映画を観たい・・・などと今年への希望も書かれていた。大滝さんよりも無念なハズだ。

年末に診療所をたたまれたとも書いてあった。

12月23日には極度の貧血と痛みをおしての仲間との最後のサイクリングを楽しまれたのも書いてあった。とても走れる状態ではなかったハズなのに。もうスグ主なき家に届くハズの新しい自転車の写真も掲載されて楽しみにされていた。

でも愚痴とか、暗い気持ちとか、後悔とか、運命を恨む気持ちとか・・・微塵も感じさせない立派な日々だった。

その最後の記事に寄せられるコメントへの律儀な返事が1月4日まで続くも、それまで週に数回は書かれていた記事が今年になって一度もアップされず少し違和感を覚えていたが、知人の方が脳外科医さんの訃報をコメントされていた。

どこの誰か本名も知りませんから明日の通夜には参列しませんがせめてもの感謝の気持ちを書かせて頂きました。

脳外科医さん、色々ありがとうございました。

感動しながらずっと読ませて頂いておりました。

 

最後の旅行になったらしい阿蘇ラピュタの早朝の素晴らしい写真、オリジナルサイズで大切に保存させて頂いております。

阿蘇のサイクリングをするときは先生とご一緒にサイクリングしている気持ちになるでしょうね。

 

素晴らしいブログ、ありがとうございました。

安らかに・・・ 名も知らぬ脳外科医さん・・・