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Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

夫婦の旅

二人合わせて100歳を超えたばかりの僕ら夫婦はせいぜい数時間のドライブくらいしか「旅」をすることが出来ず、いつ泊りがけの旅をしたのだろうか思い出せない悲しい現実ではあるが、二人合わせて160歳を超えた僕の両親は時々フラッと気軽に旅に出かけて人生のラストステージを楽しんでいる。

決して仲良く旅行をしているわけではなく、難聴気味の二人は喧嘩ばかりしながら出発し、珍道中のボケ話には事欠かないのではあるが、今回は団体ツアーではなく3泊4日のフリーの旅から先ほど元気に帰ってきた。

いまJALANAも小金を貯めこんでいる高齢者の財布を狙って、全国どこでも12,800円という嘘みたいな値段で飛行機の旅を提供してくれている。

まだまだ仕事もバリバリしてくれている両親も一応フリーな時間が出来る時があるので、その予約はできないものの超破格値の航空チケットを利用して今回東北地方(沿岸部)を回ってきたのだった。

東北大震災、特に津波被害の甚大さに対しどうしてもテレビの中の遠い世界の出来事のように感じてしまう我々南の島人にとって、東北の被災地を訪問することのハードルは決して低くはない。

行くこと自体が失礼にあたるのでは? 復興事業の邪魔になりはしないか? 移動するにも鉄道もズタズタだろうに? 沿岸部は工事関係者で宿泊施設もないというし・・・  などなど、少なからぬ葛藤が旅立つ気持ちを萎えさせるのであるが、インターネット情報がその壁を取り去ってくれるので僕は両親に「行っておいで・・」と、先の日曜日の早朝6時に飛行場に両親を送ったのだった。

一泊目の仙台では昔からの(両親の)仕事の得意先を訪問(震災慰問)するという目的も果たせたようだし、気仙沼陸前高田をはじめ、仙台から気仙沼陸前高田、盛、宮古、久慈、八戸までバスと鉄道を利用して、数々の震災モニュメントを見て、復興市場や人々の話にも触れさせてもらって、両親は毎日緊張して驚きと悲しみと感謝の気持ちで旅してきた様子だ。

 

NHK連続ドラマ「海女ちゃん」の影響からか三陸鉄道の南北リアス線にも乗って楽しんできた様子だ。上の写真は昨日(5月21日)の三陸鉄道北リアス線のチケットです。ココだけはホッとした感じだったのであろう、車内の楽しい雰囲気が伝わってきたお土産話だった。

スマホも使えず(僕もだけど・・)、事前に僕がネットで調べて立ててあげた計画書も計画倒れだった様子で、宿泊先だけ出発前夜にネット予約していたのだった。

宿泊したのは仙台、気仙沼宮古浄土が浜)で日曜の朝6時に家を出て、水曜の夜11時過ぎに帰宅したのだから元気な老夫婦なのかもしれない。

この旅は母が前からずっと行きたかったらしく、復興住宅を訪問し、また震災当時の姿を思い出しては何度も何度も涙を流してしまったようだ。

また母は明日の朝早く起きていつものように仕事をするのであろうが、いつまでも元気に人生を楽しみながら生きて欲しいものだ。

生んでくれてどうもありがとう