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Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

100歳の誕生日

開業 / 病院経営

今月、当院の介護施設の一つ(デイサービス)が10周年を迎えた。周囲には続々と新しいデイサービス施設が誕生したので経営は順調とまでは言えないものの黒字を何とか維持している。ただその黒字が嬉しくないほどのストレスを抱え込むので運営自体は楽ではない。拝金主義の安易な介護業者の運営する施設に負けないように・・・というのが唯一のモチベーションかもしれない。

さて、恒例の愚痴をこぼした後で嬉しい話を一つ・・・

当院の介護施設では満100歳の誕生会が続いている。

一昨年に女性が1名、昨年にも男性が1名お元気に100歳を迎えられた。外来患者さんも含めたら昨年はもう一人の男性が100歳を迎えられた。しかし、この男性患者はお元気すぎて介護申請で「非該当」と認定され、デイサービスには通うことが出来ないという素晴らしさ・・・非該当も喜ぶべきことだろう。

今年になってからは、まず女性が100歳を迎えられた。下肢の筋力は弱ったが頭脳明晰なお婆ちゃん。彼女のお姉さんもまだまだご健在なので長寿家系なのであろう。

続いては男性の100歳・・・、なんと全く医療機関には通院せず、薬には無縁の生活を続けている。ただ、デイサービスに行くのを「温泉に行く」と勘違いしているのが幸せな誤解かと思う。

今年3人目は女性の方で、5秒前のことも覚えていないので自分の100歳の誕生日のお祝いもきっと忘れてしまうかと思うが、彼女のために先輩の100歳男性が「お謡い三番」で「たかさごや・・・」と謡われた。

100歳男性が100歳女性の誕生会で謡うということが実現するなど10年前のオープン時には予想もしなかった。そういえば100歳男性は10年ずっとデイサービスに通ってくれたことにもなる。我々はなんと幸せな仕事をすることが出来ているのか・・・、改めて噛みしめることが出来た。

その100歳のお誕生会に参加したデイサービス利用者の中に99歳の女性がナント3名も居られた・・・凄いことだと思う。ちょっと嬉しい100歳の誕生会であった。

いつまでもお元気でいて欲しい・・・、それが我々の願いです