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Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

やまなみドリームライド2014

大分県に「やまなみハイウエイ」と称される道がある。その道が開通して50年、そして阿蘇くじゅう国立公園が指定されて80年になるのを記念して、先日の日曜日に【やまなみドリームライド2014】というサイクリングイベントが城島高原遊園地をスタート・ゴールにして開催された。

初の開催で参加者が予定数に達しなかったようだったが、なかなか良いコースだったし、他の人も気付いていたようだが運営スタッフが可愛い女性(女子大生)ばっかりで楽しいイベントだった。もし来年も開催されれば参加したいけど、この歳には少々タフなコースだった・・・景色は最高だったけど。

朝8時スタートのその大会に出るために前夜から宿泊することにした。会場には遅くとも7時迄に到着する必要があったし、帰路のことを考えると前夜はゆっくり寝ておきたかったから。

 

別府は研修医時代に1年を過ごした懐かしい街、過ぎ去った25年以上も昔の思い出が昨日のことのように蘇る。当時の国立病院は今は名前も姿も変えているが、当時の同僚の看護師さんたちが今も活躍している。勉強も 研修も 恋愛も 青春の全てを満たしてくれた大切な街、別府。その別府の夜景を久しぶりに観るためにロープウエイで活火山でもある鶴見岳に夜8時過ぎに登った。あの美しい夜景の下で過ごした20代の1年間は僕の中で特別な年だったかもしれない。

そんな感傷を抱きながらも、その日の昼に起こった御嶽山の噴火のように、活火山でもある夜の鶴見岳に長居は無用と、30分の滞在ですぐに引き返し降りて行った。

翌朝は6時過ぎに起きて、持ち込んだカップラーメンを食べて早々にホテルをチェックアウト。ちょうど湯布院は雲海の季節を迎えていて幻想的な朝だった。

これから始まる全長136km、総獲得標高2920mのアップダウンの多いタフなコースは、美しい景観のコースでもあり、走りやすさの点からいっても九州随一の素晴らしいコースだと僕は思う。日本でも有数だろう。ただ、美しいものには棘があり、多くの参加者を苦しめたようだ。

 

コースは標高673mの城島高原パークを出発して由布岳登山口の780m地点まで登り、一旦300mほど由布院盆地まで県道11号線で下り、水分トンネルの上まで旧道(県道11号線)を登って行く。かつて一度その道を下って、そこが由布院への古い幹線であることを知っていたが、650人ほどの参加者の殆んどは今回まで知らなかったに違いない。つまり観光客が行きかう由布院温泉街は新しく開発された地域だということだ。

 

やまなみハイウエイは50周年、僕も家族で当時ドライブに来たことがあった。今では両親もそれだけ歳を取ったし、僕も老いを感じている。その美しいルートの中でも最も美しい地点が標高1080mのこの長者原の遠景ではなかろうか? 2週間前の東北と同じサイクリングウエアで全く顔も隠していないが、幸か不幸か小さすぎて判別できないと思う、このハンサムな顔も。

この後、標高1310mの牧ノ戸峠はサラッと越えたが、途中で外来患者さんが「今朝から動悸がするけど、先生どうすればいい?」と携帯電話が追いかけてきた時には、患者さん以上に僕の方が心拍数が凄くて動悸がしていた(笑)。それにしても、上り坂の途中で携帯が鳴るとイヤなものである。10分は後れを取って20人ほどに抜かれてしまったようだ。

多くの行楽客の自動車やモーターバイクの行きかう中を僕ら350人のロングコースの面々は峠から一旦1000mまで豪快に下って、普段は自転車が走れない「久住ロードパーク」という有料道路がイベントのために解放された道路を楽しむことになった。自動車は通行規制され自転車オンリーなので危険ではないし2度とないかもしれぬチャンスだったが、そのアップダウンの厳しさは全く自転車を想定していないことは明らかだった(笑)。

折り返し地点の「ガンジーファーム」には制限時間1時間前に到着したが、この先の厳しさは知ってるだけに、あまりユックリ昼食休憩もせず急ぎ走り出した。

帰り道は「やまなみハイウエイ」を離れ、「裏やまなみ」の筋湯温泉へのルートをたどったが、九重スキー場手前の長く真っ直ぐな10%を軽く超える激坂では僕より先行していた多くの参加者が降りて押し歩きをするなど後半の足を削る強烈な坂だった。逆方向は以前に走ったことあったが、意地で足を着かずにもがきながら上っていった。ここが誰もが感じたルート上の最たる難所だった。想い出してもゾッとしてしまう。

でもコースの要所要所に配された係員の多くがアルバイト女子学生で、不思議と皆さん美人揃いで、お蔭で元気が出て助かった。他の参加者も同様の感想で、どうして美人ばっかりなの? と走りながら何度思ったことだろう。折角だからと、エイドステーションで声かけた?某美女と一緒に写真に収まったが、妻には内緒である。連絡先は残念ながら聞き忘れた(笑)

 

そしていよいよ最後の300mの上り坂、年齢の割に結構頑張って登ったが、350人中の260番名位のスタートだったものの最後は130番目位まで巻き返したと感じながらの登坂だった。でもここは快晴の中で美しい由布岳がずっと見えているし、道路状況も素晴らしく、楽しく登れたのが幸いだった。こんな気候は年に何度もないだろう。

帰路は80kmのミドルコースの参加者たちを次々に追い越して、「もしかしてだけど、結構速く走れるかも?」と変な誤解をしてしまったが、僕も昨年の前半にはあの程度だったのだろう・・・とほろ苦さも感じながらの快走だった。

そして美しい景色を満喫して3時前にゴール・・・

2週間前の東北はそれはそれは素晴らしい大会だったが、この大会も予想通りに素晴らしかった。

出場したロングコースは20代~40代前半までの参加者が大半なのだが、55歳にしては頑張ったんじゃなかろうか?と満足しながらこの記事を書いている。

読んでくれてどうもありがとう