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Back To The Street ふろむ診療所

今夜の講演会

今夜は心臓外科の講演会を聞きに行った。講師は僕より5歳ほど年上で、名前は15年前から知っていて患者さんを紹介したこともあったものの拝顔するのは初めての外科医だった。こう言ってはなんだが、お茶目というか、ユーモアセンスを持たれていたので好感が持てた。

話の入り口は自身のアメリカ時代の話だったが、1991年頃のテレビにて特集された移植現場紹介の番組に若き日の外科医が生き生きと映っていた。30代半ば、一番イイ頃だろうなぁ、医師として・・・

ちょうどその時期は僕もアメリカに留学中で、内科医ではあったが心臓移植には興味があり、移植コーディネーターの美しいブルネットのヘザーさんにお願いして移植術後の患者さんにインタヴューをさせてもらったりしていたが、内科医と外科移植医のかかわり方には雲泥の違いがあることは当時からわかってはいた。遺伝子治療研究の傍らの移植医療への日本人としての興味・・・今思えば薄っぺらい医学的経験だった。

先日聴きに行った腎臓病アンチエイジングの講演会でもそうだったが、一人の研究者や臨床医が自身のライフワーク的テーマで研究を重ねて30年過ごしてきた重みは凄いなぁと思う。それが世界的基礎医学のテーマだったり、臨床技術のイノベーションだったりと、あれがこう生まれてあんな風に工夫されて今のこの姿に昇華して・・・という流れが講演会の中に見えたときなど、僕は思わず心の中で拍手喝さいをしてしまう。同じ30年を医師として過ごしてきてもこんなにも人生に差が出てしまったのか?と思うこともあるが何故か他人ごとながら嬉しい。多分それは研究者への共感や尊敬の念に端を発しているきがする。

今から30年をやり直すこともできないし、これから30年先に精神も肉体もどうなっているのか想像もしたくないが、他人の人生であっても「イイ研究人生、イイ医師人生でしたね・・」と言いたくなる講演会に出会えた時は実に嬉しいものである。

こんな方々に子供らが将来学べるようになれば幸いだと思う。

読んでくれてどうもありがとう