Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

困った電話

今、深夜12時50分・・・

つい先ほど電話が鳴った。こんな時間の電話はろくなことがない。親戚の誰かが危篤・・・、急患の診察依頼・・・、間違い電話・・・・、どれも出たくない電話ばかりだ。特にこんな寒い夜の電話には「出んわ」・・・と一度は鳴りやむのを待ったが、少しして再度鳴り出した。

全部の患者やスタッフなどには携帯電話を教えているが、何度もかけてくるので余程の急用だろう、やはり親戚の危篤なのか? と、階段を降りて電話に出た。2階の電話が鳴っていないので個人用の電話ではなく、デイサービスと共用の番号が鳴っているようだった。でも一応出なきゃまた鳴ってうるさくて眠れないし・・・と受話器を取った。

声の主は男の老人のものだった・・・

「誰も居ないのか? え? 誰もなぜ居ないのか?」と電話に出るのが遅かったためか怒ってる様子だった。

『どちらにおかけでしょうか? どちら様ですか?』と間違い電話と思い聞き返した。

「どこって? 村澤さんのとこでしょうもん? 誰も居ないのか?」

『なんのご用事でしょうか? どちら様でしょうか?』

「なんの用事って? 今日はデイサービスに行く日だが、まだ迎えの車が来ないので電話しているぞ」

『今、夜中の12時過ぎですよ?』

電話の向こうで隣の妻と思しき人にであろうか、訊いている様子・・・

「今12時過ぎって言ってるぞ、12時過ぎってホントか? 今は昼じゃないのか?」

・・・そこで電話が向こうから切られた。

こういう認知症がある方がデイサービスを利用されているのであり、それを職業としている以上、深夜の電話にも理解ある対応をしなければいけないのであろう。でも、誰かにチョット聞いてもらいたくてブログにさっそく書くことにした。

名前も教えてくれなかったし、個人情報も含まれてもいないし、「これが介護の現場です」とデイサービスの介護報酬を爆下げしてくれた政治家の皆さんにも教えてあげたいと書くことにしました。

12時半だったからまだ「ほほえましいエピソード」で良かったけど、3時とか4時とかだったら泣くに泣けなかったかもしれない。

読んでくれてどうもありがとう