Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

同時に読んで、観て、感じて・・・

先程、全ての学会日程を終え、横浜から帰郷しました。学会記は後ほどにして、先に【アリスのままで】の感想などを・・・

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6月27日土曜日の最後のイブニングセッションを夜8時15分まで聴き終え、その日が封切りだった映画【アリスのままで】を早速観に行きました。横浜の定宿?の隣に映画館があるので前の学会の時も一人寝の寂しさを紛らわすために・・・、というより純粋に観たくて映画館に行ったのですが、アカデミー賞主演女優賞受賞作品なのにお客さんは20人程で、大都市の初日にしては淋しかったですね。

木曜の夕方に横浜に向かう時に読み始めた原作の訳本を8割程度読んだところで映画を観たのですが、全く前情報が無くっていきなり映画を医学的知識なしに観てしまうと少々難しいというか、感じ方に違いが出てくるかもしれませんね。先に原作を読んでおく方が(後でもいいですが)、この「作品」の価値を感じやすいかと思います。

原作の時代背景は約10年前ですから、映画とは少し違う点もありますね。ブラックベリーからiPhoneに、メールからskypeへ、診断方法もPETが前面に・・・

物語の舞台も何故か微妙に変わってましたが、どうしてなのでしょう? 

原作は、ケンブリッジで暮らすハーバード大学教授で、夫が転身を希望するスローンケタリング癌研究所のあるニューヨーク市には決して引っ越したくないアリスですが、映画ではそのNYに暮らし、コロンビア大学教授で夫はミネソタのメイヨークリニックへ転身を希望するのだ。アリスはNYから離れたくないと・・・

原作の海辺のシーンはマサチューセッツ州のケープ・コッドのチャサムなのですが、映画は恐らくロングアイランドなのでしょうね。

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どちらも美しい街で、美しい海で、素晴らしい研究機関であることは間違いないのですが、アリスとポジションが重なる原作者はハーバードなんですよね。普通は物語の舞台は大切な要素ですけど、「病気と家族愛」こそがテーマですからNYであろうが、ボストンであろうが、たとえ東京であろうが良かったのでしょうね。でもチョット理由が知りたいです(笑)

「最後の場面」に関しては映画の方が良かった気がします。

10年の時間差があるので科学的な差異は少なからずあるのですが、まだまだ我々がアルツハイマー病を全然克服できていないことは非常にツラいですね。

医療人だからよりそう感じるのでしょうが、とってもいい作品だと思います。少なくとも僕には「出会うべき作品」だった気がします。他の医療分野の学会期間中でしたが、ここ数日間に原作と映画から色んな事を感じました。

読んでくれてどうもありがとう