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Welcome To The Heartland

Back To The Street ふろむ診療所

生月島への旅

この夏に知り合った若いサイクリング仲間たちの月例クラブライドが先週土曜日に開催されたが、かねてより凄く気になっていた生月島がその170kmのルートに組み込まれていた。どうしても参加したくて代診医を探そうかとも思ったが、仕事を休んでまでサイクリングに出かけるべきではなかろう?との内なる声を払拭することはやはり出来なかった。

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そこで翌日曜日に前日のルートを自分だけで走ろうかとも思ったが、結構厳しそうなコース設定だったので時間的にも難しそうと思い、折角の絶景の島ゆえ妻と一緒に車でルートをたどってみることにした。

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妻はその日友人たちと何やら約束があったようだし自分が抜けることで友人たちに多少の迷惑をかけそうだったが、僕の提案を聞いた直後に友人たちに「申し訳ない」と連絡をしたようだ。それは妻にとっても「生月島じゃないなら無理して行かなかったわ」というほどそこがずっと気になっていた場所だったからだが、なかなか普段行かない場所だったので思い切って妻を誘って今は凄くヨカッタと思っている。

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設定されていたサイクリングのルートはルートラボという地図ソフトでダウンロードしていたし、スマホGPS機能と連動させればルートを逸脱しているか否かは容易にわかる。ただ問題は、時折現れる狭い道を自動車が通行できるかどうかだった。基本的に対向車が無ければ地図上に載る道はほとんど自動車も通行できることが多い。近所に民家が有ったり路肩に標識やミラーがあれば多分大丈夫・・・ でも、今回は助手席に乗る妻が「ホントにこの道通れるの?」と心配する場面が3度あった。うち1回はルート逸脱で行き止まりの狭い道をバックで戻る羽目になったのだが・・・

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170kmの旅の始まりは佐賀県唐津駅、今日も前日同様に快晴だが風がとても強い。ルートは唐津街道を伊万里方面へ向かうが途中で右に折れ細い道を赤坂ダムの傍を抜けるように肥前町杉野浦方面へ。途中からのいろは島方面の眺めは旅の始まりから大いに期待させてくれるものだったが、車では有り得ないような狭く曲がりくねった道が設定されていて、この日最初で最大の難所だった。しかし、「これこれ、こんな道が自転車では最高なんだ」とブツブツ独り言を言いながら狭い道を走り抜ける僕の横で妻は不安そうに「判るけど・・ でも大丈夫なの? 通れるの?」と繰り返すのだった。

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伊万里市波多津の漁港に降りて唐津街道に戻ってきたときは正直ホッとした。それから先は海岸線の国道を松浦市を越えて平戸市までひた走り、美しい平戸大橋を渡って景勝地「川内峠」へ。そこから生まれて初めて生月島を眺めたが、相当風が強く、もし向かい風だったらと思うとゾッとした。

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生月大橋の手前の電光掲示板には「強風のため2輪車通行止め」と表示されていた。確かに海峡の上の強風は半端なく、自転車でももし来ても生月島には渡れず引き返すしかなかったようで、妻を誘って車でドライブしながらサイクリングルートのトレースを試みたのは大正解、妻に感謝すべきであろう。

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生月島の西海岸、通称サンセットロードは美しい海と険しい断崖と適度なアップダウンとで外国にいるような不思議な感覚を覚えた。かっこいいスポーツカーを沢山見かけたが、やはり自転車で・・・と思った。でも強風だけは勘弁願いたいと思う(笑)

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北端の大ばえ灯台の上は危険なほどの強風でスマホどころか身体ごと吹き飛ばされそうでそそくさと下に降りてきたほどだ。

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途中がけ崩れで工事個所があり、そんなの聞いてないぞ~~とブツクサ言いながら迂回路を通ったものの離合不可能な場所が結構長く、対向車との遭遇にハラハラドキドキだった。でもそんな心配など軽く吹っ飛ぶくらいに素晴らしい景観の島でした。

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そして生月島は江戸時代に日本一の鯨漁の島だったとかで、隠れキリシタンの事などを展示した立派な博物館も見学してきました。

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そこで妻の祖母の縁者が島のかつての超有名人だったことまでも判明し、職員の皆さんからも思わぬ歓迎を受けました。

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それこそが妻が生月島に来てみたかった理由ですし、僕が妻を誘ったもう一つの理由でもありました。そこまで有名人とは知りませんでしたが・・・

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サイクリングでは訪れることはない生月・平戸の長崎教会群を見学することも出来ました。田平教会にはユネスコからイコモスの調査委員たちが視察に来訪されていましたが、大正期の創立ですので建築物自体は比較的新しい世界遺産候補なんですね。

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もっと古い教会群かと思ってましたが、その文化的・精神的価値が世界遺産候補の理由なんでしょうね。

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旅の目的地は佐世保駅・・・自転車はここで輪行袋に詰められ列車で帰途につきますが、僕と妻は車をもう少し走らせます。

今週も妻と素敵な日曜日を過ごすことが出来ました。なんか恥かしくなるほどラブラブですね。