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Back To The Street ふろむ診療所

【 恋する夏の日 】

今日は中学の恩師と40年振りの謝恩会(クラス会)だった。2年と3年の担任で国語教師で小説家でもあった先生の一番の想い出は「作文」だった。100人の同級生のうち、12編の優秀作が掲載される年3~4回発行の学年文集。当時はガリ版印刷(といっても50歳以下の人にはわからないだろうが)で、先生は100の作文を読み、指導し、優秀作を当時の手動和文タイプで活字化し、個別感想と全体講評をつけ、ガリ版印刷してくれていた。その労力や、いかに優れた能力があっても熱血指導の気持ちが無いとなかなか難しいことかと思う。後輩には文部大臣賞を受賞した例もあり、そこそこの東大合格者上位常連校だったので生徒のレベルもそれなりだったと思うから先生も真剣勝負だったとか・・・

そんな先生を囲むのに「久しぶりに大人になった今の【大人の作文】を書こう、字数は1600字、テーマ自由」というメールが幹事より配信されて、締め切り前夜に2編を急ごしらえして提出した。先生の講評が聞きたいが、僕らに遠慮もあるだろうし、先生が読んで下さるだけで正直なところとても嬉しい。

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さて文集の件だが、僕の場合、6回発行で3回選ばれたのでマアマアだったかもしれない。上の写真は落選の原稿用紙、大事にしまっていた(笑)ゲーテ詩集のことを書いていたみたい。文集も同級生たちが驚くほど大切に保管していたが、うち1冊だけは持っていなかった。それは選ばれた大切な号だったし、作文の内容もタイトルも全て覚えていたが持っていなかった。理由は「顔から火が出るほど恥ずかしい作文だったから」スグに捨てたので・・・ まあ、家族には死んでも見られたくなかったから。

 

実は3年前に先生にお手紙して当該文集のコピーを頂いていた。内容は記憶の中の想像以上に極めて恥ずかしいもので、かつ文章力としては稚拙な作品。先生はただ誰も書けない思春期の恋心をストレートに告白した作品の大胆さ純粋さを評価して選考してくださったようだ。当時だれも赤裸々な恋愛作品を書かなかったから、中学2年だったし・・・

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今日の会がお開きになって、先生と一緒に昔懐かしいアーケード街を歩いていた時に親友がボソッと・・「Mよ、おまえの書いた【恋する夏の日】の女性は@@先輩の妹だったのを知ってたか?」と聞くではないか・・・ エッ??である。ビックリしすぎて意識が飛びそうになった。

作文のタイトルは【恋する夏の日】、確かに僕が恋した女性が登場するのだが、学校名は判ってもそれ以外は判らないハズ。といっても電車の駅も一緒だから5人位には絞れるのだが・・・(笑) もちろん妹ということは当然ながら知ってたけど、でもなぜお前が知ってるの? というより、なんでお前が俺の恥ずかしい作文の内容を今も覚えているの? 俺だって捨てて完璧に37年間封印してきたのに、ようやく3年前に読み返し「思春期の恋心」に呆れていたのに? なんで覚えてるの???

 

でもまあ、考えてみれば、その【恋する夏の日】が掲載された文集は同級生皆が受け取って一度は全員読んだハズで、読まずに川に投げ捨てたのは僕一人だったのだ。当然と言えば、当然。実は、発行当時、「Mが恋する相手は誰だ? Kさんか? いやTさんらしい エッ? 先輩の妹じゃん・・」という話題が一時期学年中を飛び交っていたらしい。知らぬは「作文を封印して、耳まで塞いだ」僕ただ一人だった・・・という衝撃の事実が今日のクラス会で明かされたのだ(笑) といっても、大半の同級生は僕の作文の事を当然ながら忘れていて、特に親しかった友人(彼は彼女の兄である先輩とクラブが一緒)だけが関連付けて覚えていたらしい。嬉しいというか、怖いというか、40年ぶりの超ビックリである。もうみんな古い文集は持ってないと思うけど。

 

そんな訳で、僕は作文を書くのは今では嫌いじゃないし、ブログ記事を書くのも嫌いじゃない。どっちかというと写真とかが載せられるブログの方が作文より好きなので、この時間は愉しくもある。

皆さんが寄せてくれるコメントは先生の講評と同じ気持ちで受け取ってますので、今後もご指導よろしくお願いしますwww