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映画 【沈黙】 スコセッシ版

この映画【沈黙】の予告編を観て気になっていたが、今日の天気が良かったならばきっと映画館に出かけることは無かったかもしれない。だが、小雪舞う強風の日曜日、温水プールで1000mほど泳いでから、日曜日の午後の暇つぶしに、遠藤周作の原作を読まぬまま・・・この映画を一人静かに鑑賞した。

一言で言うと、凄かった。

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遠藤周作の作品は40年以上前に数作は読んだハズだが、今では「面白いおじさん」くらいにしか覚えておらず、普通の若い人達は名前すら知らないかもしれない。

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この【沈黙】は、原作は小説だが、オペラ作品にもなり、1971年に篠田監督が映画化しているという。スコセッシ監督作品は篠田作品よりも原作に忠実らしいが、なぜか最後の15分間は小説には無い設定らしい。凄く良く描かれた作品であったが、観ていて確かにラストシーンには違和感を覚えた。

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あと、風景が長崎県西岸の外海地域、あるいは生月島を舞台にしている筈なのに、台湾ロケのせいで少々スケール感有りすぎかも?

それに、いくら何でも五島にあの小舟で渡るのも、ホントですか??? と思うが、まあ本当かもしれないのでこれ以上はあら捜しはしない。

 

murasawatakehiko.hatenablog.com

しかし、原作を読んでいなかったので「沈黙」の意味するところは知らず、きっと「隠れキリシタンが沈黙を守りながら信仰を守り抜いてきたのだろう」とくらいに想像していたが、全くの見当違いだった(笑)

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【沈黙】とは、人々の苦しみの場面で、神から救おうという言葉が何も聞こえてこない「沈黙」のことのようで、「神様は本当にいるの?」という問いが主なテーマの様子だった。

 

僕は「自然の中に神の様な存在を感じる」程度の信仰心しかなくて、キリスト教や、ユダヤ教イスラム教といった唯一神信仰は矛盾だらけで互いに争うばかりの困った「宗教」とすら本音では感じるが、大統領就任式でキリスト教ユダヤ教の司祭やラビが神のご加護を授けるなどということ自体が、ISはもとより、敬虔なイスラム教徒との軋轢を生むのだろうと思う。

政治には宗教が絡まない方がイイのではなかろうか?

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まあ、この映画は日本を舞台に、多くの著明な日本人俳優が出演しているが、ほぼ100点満点の出来だと称賛したい。【ラストサムライ】より凄いし、【ミッション】よりも身近。

ただ、南京事件の話題の中での公開は・・・ちょっと日本人の残虐性ばかりが印象付けられはしないか、少々心配でもある。

 

読んでくれてどうもありがとう